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タムキー(Tam Ky)の町、クアンガイ(Quang Ngai) 、サフィン(Sa Huynh)

2004-12-29
トピック: ベトナム

タムキー(Tam Ky)の町

今朝は、予定通り6時頃に起きた。今日は約130kmほど走らないといけないので、予定通りに出発をするつもりだ。

 ただ、朝外で何やら音がしていたのだが、外に出てみるとなんと雨模様であった。 完全なる雨という訳でもなく、振ったり止んだりを繰り返しているようだ。

それだけではなく、朝、ふと気が付くとタイヤの空気が抜けていて、パンクの修理もする必要があった。 パンクの修理をしていると、ホテルの人が手伝ってくれたりして、とても助かった。 田舎町の人情味が伝わってきて良い感じだった。

修理を終えた後、ようやく走り始めた。

この町を離れる前にちょっと市場を見ていこうと思い、ふと立ち寄った。


これが、大正解だった。

何が正解だったかというと、今まで行った場所では見なかった、食材だらけの市場がそこに広がっていたからだ。

 ホイアンの市場のようにお土産物の山が連なっている訳でもなく、食材がずらりと並んだこの市場。 そして、そこにいる人たち。

このような姿を見て、ベトナムの本来の姿はもしかしたらこういうところにあるのかもしれないと思った。

観光地でぼったくられているだけではない、他人を思いやって支えあう人々、その姿をここに見た気がする。

このタムキー(Tam Ky)の町は特に観光する場所もなく、電車は通っていれども、実際、観光客もほとんど立ち寄らないような町のようだが、それだからこそ、このような姿を見ることができたと思える。

 そして、私が”自転車”で旅に出る理由、その一つとしては、このような姿を見ることが出来る、という点がある。 わざわざ電車で立ち寄るのも手間がかかり、又、電車が通っていない所こそ素朴さが残っていると感じるからだ。

そして、今日の移動を行わなくては今後の旅程に響くため、予定通りのペースで進んで行った。

タムキー(Tam Ky)からクアンガイ(Quang Ngai)

雨が少し降り、そしては晴れ、服が乾き始め、そして又雨が降り服が濡れ、といったことを繰り返した。

ここは、タムキー(Tam Ky)の町から少し進んだところ。

船が、すいすいー と水の上を進んでゆく。

道を、進んで行く。

晴れたり。

降ったり。

途中、電車? とすれ違ったりした。

客車はわりとガラガラだ。

雨模様の中、進んでゆく。

また晴れた。

田園地帯が広がっている。

手植えの田んぼ。

手作りの家が遠くに見える。

道は、続く。

ふと、川を渡った向こうに町が見える。

橋を、渡って行く。

クアンガイ(Quang Ngai)、そして南下

途中、クアンガイ(Quang Ngai)の町で、ロンリープラネットにお勧めと書いてある料理、COM GA を食べてみた。 黄色いチャーハンの上に薄切りの鶏肉が乗っている。 これは確かに美味しかった。

そして、再度雨の中を移動する。 途中、インターネットでもして休憩しようと思ったが、体が濡れていては悪いので乾いている時に入ろうと考えていたら、いつの間にかインターネットショップを見かけなくなってしまった。 仕方が無いのでそのまま進む。

朝からきちんと走っているせいか、お昼には旅程のかなりの部分を走っていた。

さすが、平地ばかりの道は進みも違う。

ずっと続く平坦な平野。

道も真っ直ぐだ。

単調かもしれない、だが、少しづつ変わってゆく景色を楽しむ。

遠くに海が見える。

ちょっとした丘を越えてゆく。

牛さんたちが放し飼いになっている。

湾の姿。

ふとすると、この2人が話しかけてきて、しばらく一緒に走った。

バイクも、のんびり ぶろろろろーん と走っている。

サフィン(Sa Huynh)

雨に当たり続けたので少し頭が重くなったが、帽子に溜まった水(ほんの少し)を払い除けたら気分が良くなった。 そのくらいで変わるものなのかな? とか思ってしまう。

そして、いよいよ今日の目的地、サフィン(Sa Huynh)に近づき、ようやく到着した。

ここは、ロンリープラネットに「宿が一つしかないが、海岸の横にあり立地条件は良い」と書かれてあったことと、次の大きな町(クイニョン(Qui Nhon))まで100kmちょっとの距離であることから今日の宿泊地をここに決めていたのだ。
サフィン(Sa Huynh)の宿

明日以降はクイニョン(Qui Nhon)、トゥイホア(Tuy Hoa)、ニャチャン(Nha Trang)と辿る予定だ。

宿は、エアコン付で150,000ドン(1,007円)だ。ロンリープラネットの情報(ファンのみ8$, ダブルファン10$, エアコン付15$)より遥かに安い。 シーズンオフだからだろうか。

そして、シャワーを浴びてから海岸線へ。


この海岸線が、これまた美しかった。



空はまだ雨模様だし、地面にゴミはあるが、そんなことより、この広い砂浜で、遠くの遠くまで誰もいない、その空間に投げ出されたこの感覚。

私は海育ちだったがしばらく海から離れており、しばらくぶりにこうやって砂浜と対峙した時、心の中に”すうっ”と込み入るものがあった。 そして、こんなにも素晴らしいものだったのか、と観念を新たにした。

海岸を眺めていると、ふと、視界が鮮明になってきた。


先ほどまで、ぼんやりとした波の動きと、なんとなくの空の色、なんとなくの遥かなる海岸線しか見ていなかったのが、ある瞬間からより鮮明に、目の前に現実のものとして迫ってきたのだ。

足元を見れば、多くの砂のでこぼこ、行き交う足跡。 前を見れば波のしぶき。 左右を見れば海岸線の続く姿。


その全てが、現実のものとして今目の前にある、そのことがはっきりと見えてきたのだ。

これが、これが今回の旅の目的だったのだとも思えるこの体験。

 旅をしていても、そうそう何度も巡り合うことのないこの瞬間。 それが、今、起こったのだ。

その後、波のしぶきを見ながらしばらく海岸を散歩した。


水は濁っているが、そんなことは関係なかった。

寄せては、また引く、この波。

美しい波。

目の前の景色が明らかになり、そして、先ほどとは違った一歩を踏み出していた。

散歩を終え、ふと、遠く離れた食堂に入った。 そこで、麺ものを一つ食べた。 あんまりおいしくない。 口に合わないのか何なのか。 ベトナム料理は”どれも”おいしいと聞いていたのが、必ずしも美味しくないと私は思った。

その後、ちょっとしたカフェでココナッツジュースを飲む。 そこの人に、インターネットは近くにあるかどうか聞いたら、近くにはないという。


そして、宿に戻る方向へと歩き始める。 途中、パンか何かが売っていたら買おうかと思ったが、どうも売っていなかった。 そこで、端の店まで行った後、少し戻ったところで食事を取る事にした。

そこで食べたのは魚料理。 主人といろいろ話をして、説明を受けた上で料理を決めた。

魚料理を、最初はそのまま箸で食べていたが、どうも、食べ方が違うという。 白くて少し透明な薄い円盤のようなものを水に浸し、それを半分に折り、その上に野菜を乗せ、魚の身を乗せ、丸めた後にたれを付けながら食べるらしい。

最初このたれがきつかったが、慣れるうちにそんなでもなくなった。 慣れというものはこんなにも早く起こるものだろうか? ともふと思った。 ただ単に、たれが薄くなっていただけかもしれない。


その後、とても面白いことが起こった。 食事を決める時などに少し話していたお嬢さん(18歳くらい?)が、私の持っていた「旅の指差し会話帳」を持ち、以下のように聞いてきたのだ。

お嬢さん「恋人はいますか?」
私「いいえ」
お嬢さん「貴方が好きです。」
お嬢さん「一目惚れです。」
お嬢さん「家まで送っていきます」

この時点で私は大笑いしてしまった。 悪い意味ではない。 男女間で起こる”くすくす”とした面白い笑いだ。

そして、このお嬢さんは更に、横のもう一人を指差して次の言葉を指差した。

お嬢さん「二股をかければいい。」

これはもう、笑わなくてどうしましょう、という展開です。


ベトナムの人のことはよく分からないので、本気かどうか全く分からない。 実際のところ顔は好みではあったが、言葉が通じないから会話が成り立たないし、お互いのことが分からないのに遠距離で恋人ってのもどうなのでしょう、と思う。

事例としては、二股三股をかけて日本人からお金を吸い取っているベトナム人の話を多く聞くので、ついつい、どこまで本気なのかな? と思ってしまうのだ。 本当に本当に本気であるならばそれなりに考えようがあるが、ベトナム人のことははっきり言ってよく分からないのだ。

そして、私は会計を済ませ、あの子に手を差し出してグッバイをしてから歩き始めた。 あの子が付いて来るかな? と思ったが付いて来なかった。 さすがにこちらから積極的になる要因はまだなかったので、それ以上を誘うことはなかった。

それにしても、ベトナム女性に積極的な行動をされたのはこの数日間で2回目である。 やはり、噂通り日本人はアジアでもてるのかなあ? と思った。

逆に私は、旅をすればするほど「日本で日本人女性と暮らしたい」と思う気持ちが強くなって行くのではあるが。

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