ヴェネチアへ
今朝は、朝食の時間の少し前に起き、支度をし、朝食を済ませた。 これまたカプチーノがおいしい・・・。 朝食後、荷物の最後の片づけをし、宿を出発する。
今日は、昨日までの予定ではヴェローナに行くつもりであった。 だが、今朝起きてみたら、そのままヴェネチアに行ったほうが良い気がしてきた。
近くのバス停からバスに乗り、鉄道の駅を目指す。 昨日は1ユーロであった乗車券が、運転手から買ったら1.5ユーロだった。 先に買っておくと安いのかな??? とも思った。やがて、鉄道駅に到着をする。
さて。 どうしようか・・・ と思い、とりあえずヴェネチアの宿に電話をしてみることにしました。 まずはユースホステルですが、部屋は空いているものの、電話の予約は受け付けないとか。 仕方が無いので違う宿へ。 次に電話したところがいきなりドンピシャで2泊分の予約をすることができた。 しかも相部屋が23ユーロである。2泊で46ユーロ。 先日にヴェネチアへ行った際、1泊100ユーロの部屋に泊まるかどうか悩んでいたのが嘘のようである・・・。
これで悩みもなくなったので、いざ、ヴェネチアへ。 さすがに、元々はイタリア目的というよりかはヴェネチア目的で来た旅であったので、先日の数時間の滞在で微妙な感覚を覚えたからといって、ヴェネチア行きを止めるわけにもいかない。
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ローカル電車(2.5ユーロ)に乗り、ヴェネチアへ。
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さて。 ヴェネチアに到着。
すると・・・・。
先日とは全く違った気持ちが私の中に沸き起こっていた。
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ここは、なんと晴れ晴れとした土地だ。
湾の汚れも、先日とは違い、ほとんど気にならなくなっていた。 川の汚れなど、こんなものだと思えば、こんなものだろう。
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ちなみに、ロンプラには以下のような説明があるが、まさに的を得た説明であると思える。
何世紀にもわたり、作者や旅行者からこれほど多くの賞賛を受けている都市は、ヴェネチアをおいて他にはないだろう。
現在のヴェネチアはもはや偉大な海運共和国でもないし、市内の建造物の衰退ぶりは深刻で、つねに高潮の脅威にさらされているが、そんなことはひとまず忘れよう。 あまりにも汚れてしまった現在の大運河では、バイロンも日課の水泳をしようとは思わないかもしれないが、1世紀前のヘンリー・ジェームズの言葉は現在もあてはまる。「愛すべき古きヴェネチアは、肌の色つやや容姿は衰え、かつての名声や自尊心はどこかへ消え去ってしまった。しかしなお、不思議なことに、その風格は少しも損なわれてはいない。”最も高貴な共和国 La Serenissima”と呼ばれたヴェネチアは、今も昔も唯一無二の場所なのだ。(ロンリープラネット・イタリア P426)
さて、まずは宿(Alloggi Calderan and Casa Gerotto)に荷物を置きに行く。
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2つの宿を経営しているようで、表示が微妙に違ったが、あまり気にせずに入る。
典型的な安宿ですが、フロントの作りはかなり綺麗さを感じさせる。尚、後ほど入った部屋の中も十分に綺麗だった。かなりの上宿である。
ちなみに、この宿へ行く途中、数人の日本人カップルとすれ違ったが、そのいずれも微妙な顔つきをしていた・・・。 うんざりしたような、そんな顔つきである。 私も、ロンリープラネットがなければ1泊1万5千円以上もする宿に泊まっていたかもしれないと思うと、そんな顔つきをもしかしたらしていたかもしれない。
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今夜の宿 |
荷物を置いた後、散策を始める。
まるで迷路のような路地である・・・。 でも、そうやって過ごす時間が、なんて贅沢なのだと思える。
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ヴェネチアで有名な「仮面」。
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たくさん売られている。
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そして、散策を。
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川の流れを横切りながら。
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お店が見える。
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凄い人ごみ。
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市場の中を。
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散策する。
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歩いて行く。
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家々の並び。
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水路。
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更に散策。
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水路には、このようなゴンドラが。
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空を眺めて。
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通路を、歩く。
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水路を横切りながら。
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時計台。
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通路と、橋と。
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細い道を歩く。
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広い道を。
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リアルト橋、そして散策
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そして、通路の向こうにふと見えてきたリアルト橋。
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リアルト橋の上から。
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遠くまで水路が続いている。
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水路の周囲に、建物が並ぶ。
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リアルト橋を見上げて。
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リアルト橋の頂上から。
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リアルト橋の向こうも、お店で一杯。
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リアルト橋を抜けたところから。
まだ高低差があるので遠くまで見える。
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更に散策を。
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水路の周囲を。
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細い路地を行く。
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教会もたくさんある。
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狭い通路。
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裏道に入ってしまったみたいだ・・・。
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裏道を。
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どこに抜けるのか・・・。
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どんどんと進む。
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生活観あふれるボートが。
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そして、ふと、大通りに出て、このような売店もあった。
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通路に出て、更に適当に歩いて行く。
時間はたくさんある。 ぶらりぶらりと、当ても無く歩く。
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水路。
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立派なゴンドラが見える。
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またもや、よく分からない通路に・・・。
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でも、気にせず歩いて行く。
なんて贅沢な時間。
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ちょっとした教会。
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更に歩き、散策を続けた。
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仮面ショップ。
たくさんある。
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そして、ふと、いきなり開けたところに出た。
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アカデミア博物館
ふと気付くと、目の前に何やら博物館らしき建物が・・・。
そして、その建物の前にコンサートのチケット売りの人が・・・。
看板にはオペラと書いてあるが、聞くと、オペラではなく、ヴェルディーのクラシックコンサートだと言う。
前の席が約30ユーロ、後ろの席が約20ユーロであったので、後ろの席を取った。
さて。 楽しみである。
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そして、博物館が何なのかわからなかったので、中に入って聞いてみることに。
すると、ここはアカデミア博物館だという。 ロンプラによると、美術品に興味が無い人でも必見のところだという。 そういうことであれば・・・ と、入ってみることに。
すると、オーディオガイドがなんと日本語のものもあるようなので、借りてみる事に。
そして、ガイドに従って延々と辿ることに・・・。
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これまた・・・・、凄い。
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入って、損はなかった。
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聖書にまつわる絵のようだ。
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壮大な絵。 (だった筈。)
(写真だと微妙に分かり辛いが。)
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キリストの絵。
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聖書にまつわる絵。
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肖像画。
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とてつもなく大きな絵。
サンマルコ宮殿とその広場で繰り広げられる行事の風景のようだ。
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壮大な宗教画。
宗教画の数々。 その時々の風俗画や、行事、物語風の連続画など、次々に美術品が、しかも絵画はかなり大きいものが多く、非常にスケールの大きさを感じさせてくれた。
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展示物も、これまた逸品だった。
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最後は、子供の頃の聖母マリアの描画で終わった。
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そして、そこを出て、サン・マルコ広場の方へ。
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橋を渡り、サン・マルコ広場へ。
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橋の上からは、このようなよい景色が。
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広々と運河が広がっている。
さすがはヴェネチアだ。
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運河をゆくボート。
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そして、停泊しているゴンドラ。
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通路は、どこもにぎわっている。
橋を抜けて、歩いて行く。
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一芸をやっている人もいた。
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細い道を、歩いて行く。
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そして、途中、アメックスのオフィスがあるようなので、まずはそちらを目指す。
しばらくさ迷い歩いた後、ようやく見つけることができたので、入って、キャッシングを試すことに。
セゾンのアメックスカードを使ってアメックスのオフィスでキャッシングを行った時の手数料などを確認しておきたかったのだ。
すると、成田空港で数日前に現金交換141円だったところを、ここでは142円で行う事が出来た。なかなか悪くない感じだ。 先日、同じカードを使いこちらの銀行ATMでキャッシングをしてみたものと、後日見比べてみたい。
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サン・マルコ広場
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そして、いよいよサン・マルコ広場へ。
ここは、エジプトのアレクサンドリアから盗み出した聖マルコの遺体がサン・マルコ(聖マルコ)聖堂に祀られていることにちなんだ、その前に広がっている広場である。
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聖堂が、これまた立派である。
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その横には時計台が立っており、今も時の鐘を鳴らしている。
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広場の周囲には、このようなカフェテリアが。
カフェの中央では、軽やかな演奏をしている演者の姿が見える。
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聖マルコは、元々死ぬ前に、ヴェネチアで永遠の眠りにつくことになるとお告げを告げられたのだとか。 それにしても、盗み出してそれをそのまま祀るというのも微妙な感じではあるが・・・。
当時、都市という都市には偉大な聖人が祭られていて、ヴェネチアにも欲しかった、ということのようである。 それだからといって、盗み出して祀るのは微妙に感じるのであるが・・・。 でも、そんな微妙な気持ちが吹き飛ぶほど、このヴェネチアという土地は素晴らしい。
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広場を横切り、海の方へと近づいてゆく。
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ふと見上げた風景。
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海の向こうを眺める。
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海沿いの道を、歩いて行く。
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橋を渡り、更に散策を。
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遠くまで見える。
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人ごみの中、歩いて行く。
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更に、更に。
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散策を。
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これまた立派な像だ。
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ヴェネチアの仮面を被った人がいる。
大道芸の一種か。
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散策を続ける。
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次第に、人の数も少なくなってきた。
そして、この付近から裏道に入り、更に散策を。
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途中、お土産に良さそうなヴェネチアの仮面と絵葉書があったので購入。 さて、それが割と荷物に感じる(それほど大きくはないのであるが)ので、一度宿に置きに行こうと思っていたら・・・。 何と、本格的に迷ってしまった。(苦笑)
やがて、目の前に船の乗り場が見えてきたが、それで確認したところ、宿とは全く逆の方向であることが判明。 どうしようか・・・ と思ったら、船に乗れば鉄道駅前にいけることがわかり、乗ってそこまで行く事にしました。
やがて、船はやって来た。 すかさず乗り込み、切符を買う。 片道3.5ユーロ。 高いような、そうでもないような・・・。 微妙な金額である。 1日券が約10ユーロだというので、こんなものかという気もする。
そして、しばらく船の上からの景色を楽しむ・・・。 すぐに着くかな、と思っていましたが、1時間ほどして鉄道駅の前に到着した。 周辺の島々をぐるりと周回して来たようだ。
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ふう。ようやく戻ってきた。
宿に入り、荷物を部屋に置きに行く。
そして、シャワーを浴びてから再度散策。 今度は、コンサート会場を探しつつ、その近くで時間つぶしをすることが目的だ。
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運河の眺めを見つつ、のんびりとする。
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よき風景。
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人に道を聞きつつ、少しづつ現在位置も把握できるようになって、更にぐるりぐるりと道に迷った後、ようやく会場に辿り付くことができた。 まだ1時間あったので少し離れよう・・・ と思ったら、何と、今度はサン・マルコ広場に着いてしまった。
いやはや、困った・・・ と思ったが、サン・マルコ広場からは割とまっすぐに行く事ができるようなので、ここで時間を潰すことに。 広場を眺めつつ、脇の階段に座ってぼおっと過ごす。
そろそろ日が暮れる。
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先ほど買った100%オレンジジュースを飲みつつ、贅沢な時間を堪能する・・・。
そして、30分前になったので、会場へといってみることに。 と思ったら、又もや道がわからなくなった・・・。 でも、今回は運よく、それほど迷うことなく辿り着くことができた。 ほっ。
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そして、中へ入り、コンサートを待つ。
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入り口に飾ってある、数々の衣装。
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しばらく後、コンサートが開始。
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これがまた・・・。 びっくりするほどの演奏だった。 ここまで感動的な演奏は生まれてから聞いたことがないのかと思えるほど心の奥底へと響く、体中が歓喜に満ち溢れんばかりの演奏だ。
バイオリンの音、そしてその周囲にある数々も、なめらかで奥の深い響きを、これでもかというほど聞かせてくれた。
約1時間の演奏であったが、このコンサートは価値があると思った。 イタリアにまで来て聞くことのできた、とても貴重な演奏だったように思う。
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そして、宿に帰る。 既に店はほとんど閉まっており、夜道を帰る。
宿でシャワーを浴びつつ、先ほどの演奏を思い返す。
次にこんな素晴らしい演奏を聞けるのはいつだろうか。 そんなことを思いつつ、眠りにつくことにする。