チェンマイ・トレッキング 1日目
今日から2泊3日でトレッキングツアーに参加だ。いわゆるエコツアーとかエコツーリズムとか呼ばれているもの。
エコとは言っても、欧米人ツーリストの話を聞くに、飲み食いしながら多少のジャングル散策およびバンブー(竹いかだ)リフティング等を行う、ちょっとしたアトラクション風のものらしい。
今朝は近くの食堂で食事をしたが、エアコン付の部屋でアメリカン・ブレックファーストを食べて165バーツ。高い気がするが、外国人価格なのだろう。 まだ6時半なのでここくらいしか開いていなかった。 食べ終わった後、町を散策してみると、いきなり町に活気が出ていた。 数十分でここまで違うとは・・・。 今日は随分と歩くことだし、おなかも少し減っているし、7時半から開いている違うお店でもう一回食べた。50バーツ。量は少し少なめだが、同じ量あったとしたら、大体先ほどのお店の半額くらいになるのか。
そして、シャワーを浴びた後、バイクを返しに行く。 その後、部屋に帰り、しばし休んだ後、チェックアウト。
さて、いよいよツアーだ。
不必要な荷物をホテルに預け、ロビーでツアーの案内人を待つ。
そして、トラックを改造したタクシーに乗りいよいよツアー開始。
乗り込むと、そこには南アフリカで雑貨店をしている老夫婦が2人、夫が教師のフランス老夫婦が2人、一人が法律家・一人が宇宙工学のコンピュータエンジニアのイスラエル女性が2人、そして私という組になった。そして、更にフランスからの男3人が乗り込んできた。なかなかにインターナショナルな組み合わせだ。
2年前にタイ南部でシーカヤックツアーへ参加した際は雑談についていけなかったが、英語が上達して今度は何とかついていける。 となると、とても面白い! ふと気が付くに、お互いの訛りが激しくて、何度も何度も聞きなおしているのを見る。 日本人が他の国の言葉が分からなくても仕方がないんだなあ、と思ってみたりする。
南アフリカの夫婦は単語が分かりづらかったが、フランス人の発音やイスラエル人の発音は分かりやすく、雑談に十分ついていける。
お互いの出身や、休みの長さ、これからの予定などをつらつらと情報交換する。 その中でも、フランスの夫妻、特に夫の方は日本に興味があって日本語も勉強しており、日本に何度も行っているとのことで、片言の日本語を言ってくれたので細かな単語などの発音の相違も正しやすかった。 なかなかにラッキーだ。 皆、お互いに一人でいるよりは互いに騒ぎたい方だったので、なかなかに話が合った。
途中、小さなマーケットで必要なものをそれぞれ購入した後、山へと向かう。
まずは象に乗っての散策だ。 象がたくさんいる。 |
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象さん | |
皆、象に乗って山へと向かう。 | |
タイ南部でも象に乗ったが、こちらの方が傾斜が急だ。 しかも象が元気で、時々他の象を抜かしたり走ったりする。(苦笑) |
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象はコースを一周するのだが、途中3箇所で20バーツのバナナを象に買ってあげて下さいとの看板が出ている。(苦笑) しかも、象はバナナ欲しい欲しいと鼻を突き出してくる。(苦笑) 仕方なく、最初と中間の2箇所は買ってあげた。食いしん坊の象め・・・。それでもまだ食べたりないらしい。 |
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周囲ののどかな景色。 | |
聞くに、この象はぜんぜんおとなしいとのこと。まだ20歳。 指差した先にいた、とても背の高い象は乱暴とのことで、現在は40歳で2人を殺しているとか。 やはり、多少ながら振り落とされそうになったシーンもあったし、ましてやあのような背の高い象から落ちて打ち所が悪かったり踏み潰されたりしたら死ぬこともあるだろうなあ・・・ と思った。 |
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その後、昼食を取り、山に入って今晩泊まる村を目指す。
車に乗り、少し移動してから、歩き始める。 | |
この森は、どこか日本と似ている。 木の生え方や雑草の種類や・・・。バナナはないが。 |
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竹でできた橋を渡る。 | |
ちょっとした小屋で一休み。 | |
水が多い。 | |
川の近くを歩いてゆく。 | |
川沿いにて。 | |
ずっと歩いて行く。 | |
林を歩く。 | |
眺めがよい。 | |
林の中を。 | |
ずっと歩く。 | |
歩く。 | |
歩く。 | |
林 | |
歩く。 | |
田んぼが見える。 | |
田んぼは、日本で見るようにきちんと並んでいる。 機械で植えたようにも見える。 |
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しばらく行き、道路を歩いたりしつつ、やがては村に到着。 | |
豚が放し飼いになっている。 食料のようだ。 |
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今夜の宿だ。 | |
湧き水らしき水でシャワーを浴びたり、食事をしたり、その後も話し続けて夜中になり、トランプをしたりして夜を過ごした。 ちょうどこの日は私の誕生日で、皆が祝ってくれた。 もう私も30歳だ。 |
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チェンマイ・トレッキング 2日目
昨日の情報交換で、どうやら私とイスラエル女性2名以外は2日コースということが判明した。 イスラエル女性いわく、「この森は危険で、8人くらいの大人数だから安心」とのこと。 襲われて二度と帰ってこないこともあるのだとか。
ガイドは、ガイドは常にそう言うことですが、「安全だ」と言う。
結局、イスラエル女性2人は2日コースに変更した。 私は3日分のお金が返るかどうかわからなかったし、明日の予定は詰まっているし、今日帰ってもやることがないしで、3日分をそのまま続けることにしました。
イスラエル女性いわく、「もう貴方を二度と見ることはない(=貴方は襲われてもう帰ってこないわ)」とのことですが、国境近くであればともかくチェンマイから20kmのこんな雑木林が危険という情報は私にはない。 多くの旅行記は女性も一人で山奥に入っているし・・・。危険情報を探しておかなかったのはうかつであったが、予定を変更するほどの理由は見当たらない。
とは言っても、女性であれば人数が減るのが不安であるのは当然で、日本女性も本来は危険に気をつけるべきであるのであるが。 と思うのも、この後、「日本人女性の彼女がいる」とかいう鼻毛が1cm以上もボーボーに出ているアホでキモいガイドを見たからであるのが・・・。 一部のあほな女性も、このイスラエル女性くらい身の危険に気をつけるべきだと思うのであるが。 この話は後ほど。
そして、皆は山を降り、私は山の散策を続ける。 | |
途中、しばらく歩いたところでタランチュラを見せてもらった。 おお・・・。凄い・・・。おぞましい・・・。 | |
山を登り、やがて、滝へとたどり着いた。 ここでご飯であるという。 | |
本来はこの近くの村で食事であった筈なのですが、2人がキャンセルして1人になったせいか、このガイドの家族らしき人が一生懸命になって食事(チキンラーメンのタイ風味?)を作ってくれた。 うーん。 ガイドも大変だな・・・。 こんな儲からない日もあるとは。 滝で水浴びをし、ぼおっとして時間を潰す。 |
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そして、また歩き出す。 木を渡って行く。 |
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少し歩いてまた休んで・・・ を繰り返すので、あまり疲れない。 | |
そこそこ整った道だ。 | |
次第に景色がよくなってきた。 | |
見渡しの良いところだ。 | |
いい天気。 | |
いい散歩日和。 | |
やがては今夜泊まる村が見えてきた。 | |
それにしてもいい景色。 | |
やはり、村はこういう風通しの良いところに作るのか。 | |
そこそこ整った村。 | |
汚い感じはしない。 | |
村の中を歩いてゆく。 | |
畑もある。 | |
いい天気。 | |
のどかな風景。 | |
村の中を散歩。 | |
牛? がいる。 バッファローか? |
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ここでは、特にすることもなく、ぼおっとすごす。 | |
村の中はがらんとしている。 | |
それにしてもいい景色。(何もすることがない) | |
しっかりした家だ。 | |
ここが寝床らしい。 さすがに村民の住宅よりグレードは下がるな・・・。うーむ。 水シャワーを浴びて、食事をして、ゆっくりしてから早めに寝ることに。 前の村も、この村も、ソーラーパワーで電気を作っていたが、それは「キングダム・プロジェクト」で国から与えられたものだという。 朝になったら水が止まっていたので、水は天気の良い時に貯めておくのかな、と思った。 |
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チェンマイ・トレッキング 3日目
朝起きたら、雲行きが怪しかった。 早速、少しの雨が。 | |
これは降り続くかな・・・ と思ったが、ぱらぱらっと振るくらいでさほど強くはならなかった。 | |
食事をして、出発をする。 | |
道の途中で見た、バッファロー。 しっかり飼われているようだ。 |
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今日は、山を降り、途中の滝を通ってからバンブーラフティング(竹で作ったいかだ)で川を下る予定だ。 | |
川を丸太で渡るとき、自分のバランス感覚の悪さに苦労した。 | |
それにしても勢いの良い滝だ。 | |
お土産屋がある。 | |
他の旅行者もいる。 | |
ここでかなり長く一休みをし、ようやく出発。 | |
田んぼを抜けた後、ずっと川沿いの道を下ってゆく。 | |
この道が広くなってボート下りができるほどになるのだなあ、と思う。 このあたりの流れはまだ急だ。 | |
途中、道が川に埋もれているところなどもあり、サンダルに履き替えたりしつつ、進んで行く。 | |
やがて、眺めの良いところに出た。 | |
遠くには村が見える。 | |
いい眺めの中を、下ってゆく。 | |
ここを下り、村へ辿り付き、昼食を取る。 | |
さて。バンブーラフティングであるが・・・。 見る感じ、これは危険だ・・・。 何が危険かって、カメラを持って乗りたいところだが、ひっくり返ってカメラがオシャカになる可能性がとてつもなく高い。 自分が水に落ちるくらいなら面白くて良いのだが、機器が濡れるのは避けたい。 仕方なく、カメラはバッグにしまっていった。 これが大正解。 思い切り良く楽しむことが出来た! |
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そもそも雨がまだ降っているし、カメラを雨から防ぐようなバッグも持ってきていない。 思い切って竹いかだの上に立ちながら下っていくと、高い視点で眺めもとてもよかった。
が・・・。 何度か石にぶつかったり障害物に思い切りぶつかったりして、枝を手で掻き分けながら下らなくてはならない状態。 あっぶない・・・。
でも、それが面白い!
途中、竹いかだが思い切りバランスを崩したとき、立っていた私は川に落ちてしまった。 日本でこんな増水していたら竹いかだに乗せてもくれないだろう! 面白い!
途中、象を横目でみたり、川沿いの建物にいる人々と手を振ったりしつつ川を下った。
最後、油断したのか、今度は竹いかだが全部丸ごとひっくり返る事態が。(苦笑)
ドライバーと乗客3人、全員が川に投げ出された・・・。 あっぶない。 下に石などがなくてよかった。
そしてゴール。 水浸しだが、面白かった。 |
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ここで車に乗り、チェンマイに帰る。
車の中では、竹いかだで一緒になった韓国人男性とベルギー人男性と話をした。韓国人の方は小さな薬局をしていて、自分がボスだという。素晴らしい。ベルギー人の方は学生で、私と同じコンピュータサイエンスを勉強しておりC#を今はやっているという。なるほど。韓国人は1週間、ベルギー人は2週間の旅行の予定だとか。 彼等とは、日本語と韓国語、英語との違いについてと、文法の違いから来る学びやすさに関してをいろいろ話した。
そして、私の泊まったホテルに戻ってくる。 いよいよお別れだ。
これが参加したツアー。 | |
彼等に別れを告げ、私はホテルへ。 荷物を取り、そして、梱包をし直してから食事などの細かな用を済ませ、空港へと向かう。 前情報では空港まで約80バーツとのことであったが、トゥクトゥク60バーツで行ってもらった。
そしてOne-Two-Go(by ORIENT THAI http://www.fly12go.com/en/main.shtml)という、聞きなれない航空会社でバンコクへ。 特に問題なく、とても快適。これでタイ航空と比べて1000バーツ近くも違うのだから次からは必要があればこれだな、と思う。ネットで予約できるようなので、次からは代理店に頼まず自分でやるかな。
バンコクのドンムアン空港で一晩を過ごし、翌朝の便で東京へ。
ドンムアン空港は今月で閉じて新しいところに移るということで、従業員がどこか投げやりだった・・・。
今回の旅行は、前に行った国ということもあり、特に苦もなく旅行できた。 タイは旅行しやすい国で、過ごし易い。 トレッキングツアーはもっといろいろな代理店を見てから頼んでも良かったと思った一方、タイはとりあえずしばらくはよいかなと思ったことも確かだ。次は別の文化圏に出かけられればと思う。