アビドス(Abydos)、セティ1世葬祭殿、デンダラ(Dendara)、ハトホル神殿、カナック神殿の光とサウンドのショー

2007-01-04 記載
トピックエジプト

アビドス(Abydos)へのタクシー

朝起きて、ふと気が付くと待ち合わせ時刻の15分前だった。危ない。目覚ましを1時間前にかけておいたはずなのに、気付かず寝過ごしてしまったようだ。 シャワーを浴びる時間はないので、軽く頭をぬらし、顔も洗う。

早速チェックアウトして、出発だ。
宿の主人らしき人が妙に無愛想だが・・・。

予約した宿にまで移動し、そこで朝食を食べ、タクシーに乗る。

銀行に寄ってもらおうと思ったが、ATMがどこも動いていない。3箇所くらい行ったがすべて駄目だ。

仕方がないのでそのまま行ってもらう。
今日の入場料はさほど高くない筈なのだ。

まず町外れまで移動して、そこから数十台のコンボイになって神殿に向かった。

やはり、タクシーに1人だと快適だ。


順番としてはルクソールから遠い方のアビドス(Abydos)から向かう。
帰りがけにデンダラ(Dendara)に寄るようだ。

コンボイは,快走する。

やはりコンボイは面白い。

左側の景色が開けており、川と向こう岸を眺めながら進む。

大きなナイル川。


アブシンベルのときのように逆向きの車がいないわけではないので、多少スピードを落としつつ、アビドスに向かう。

この前にいるほかのタクシーと抜かしたり抜かされたりしつつ進んでいった。

あのタクシーには、白人が2人で乗っているようだった。

アビドス(Abydos)のセティ1世葬祭殿

そして着いたのは3時間後の11時。遠い。

何時に出発するのだろう・・・ と思ったが、タクシーの運転手もよくわからないらしく、他の人に合わせてくれと言われた。 適当だなあ・・・。(汗)

他の運転手に聞いてもらったところ、食事もここで取るとのことだ。 時間的にたしかに理にかなっている。

さて。遺跡ですが、ここではセティ1世葬祭殿が見所だ。

柱の大きさは迫力がある。

微妙に古ぼけてはいるが、なかなかのもの。

なかなか、外で見るより大きい。

巨大な柱

壁画

太陽神・・・ か?

長く続く回廊

アブシンベルほど綺麗ではないにせよ、色はまだ残っている。

この回廊に、おせっかいなエジプト人がたくさん・・・。

「あそこにヘリコプターがある」とか言って、バクシーシをねだっている。(苦笑)

回廊をぐるりぐるりと回り、そして、外に出た。

周囲の景色。

そこで食事も済ませるが、コーラが10ボンドと言うボッタクリ価格。
高すぎ。日本での価格が5ボンド相当なのに、10ボンドも取るとは、エジプト人は人を何だと思っているのだ。 金ズルとしか考えていないのか。

とは言っても、一人でタクシーをチャーターしている私は1日で往復700kmを走っているので、日本で同じことをしたら15から20万は飛ぶのではないだろうか。(きちんと計算したわけではない)

更には、路上のゴミ掃除の人の月給が300ボンドであると考えると、1日でその月給分を使ってしまう私は、とんでもない金持ちに見えても仕方がない。

となると、相場に見合わない高値を提示して来るのも、致し方ないかもしれない。

そもそも、こちらを人間とは思っておらず、宇宙人と思われている節がある。 私のタクシードライバーは、私の前では怒っている顔は見せないが、現地人同士では態度が急に変って短気な顔を見せる。

一緒に移動しているコンボイの中で、タクシーなのは私ともう1組(2人)だけ。

アブシンベルもタクシーをチャーターしていけば良かったなあ、と今更ながらに思った。値段はともあれ、かなり快適なのだから。

68USドルも出して狭いバンに押し込まれて窮屈な思いを3時間もしたのに比べれば、この300ボンドはお買い得であったといえる。次に来るときがあれば必ずそうする。

エジプトでは、ツアーではなくタクシーチャーターで決まりだ。

とはいっても、そのような考えが出来るのも日本人だからか。

ここで、同じ宿に泊まっているロシア人とあって、彼は電車とタクシーで来たらしい。いわく、ここアビドス(Abydos)よりデンダラ(Dendara)の方がかなり良いとのこと。

特に、人が親切なのだとか。

なるほど。 と、少し期待してデンダラ(Dendara)へと向かう。

デンダラ(Dendara)のハトホル神殿

デンダラ(Dendara)は、確かに巨大で良い外観だ。

しかし、地球の歩き方に書いてあった、他の人の感想文にあるように「エジプトで一番良い」とはとても思わなかった。ルクソールであればこの日の最後に見るカナックの方が断然すばらしいし、アブシンベルの方が断然良い。ましてや、ピラミッドには到底かなわない。

であるのに、ここデンダラ(Dendara)が一番良いと考える理由があるとすれば、そこで案内している人々のホスピタリティであろう。 細かく案内してくれ、これがアレだ、それがアレだと教えてくれた。

そういった意味では、ピラミッドやルクソール、アスワン、アブシンベルなど、荒んだ観光地で疲れた人にとってはここデンダラ(Dendara)は癒しの場所になるに違いない。

しかし、遺跡そのものを取ってみると、到底、他の遺跡に遠く及ばない。 わざわざタクシーをチャーターしてくるまでの価値はない、というのが私の感想だ。 アビドス(Abydos)にせよデンダラ(Dendara)にせよ、見る必要はないというのが私の今の思いだ。

壁画。

そろそろ日が暮れてきた。

そして、ルクソールへと戻る。
タクシーからみた夕日

カナック神殿の光とサウンドのショー

ツアー後、カナック神殿前で降ろしてもらった。


タクシーの運転手には、このエジプト旅行で初めて自発的に(せがまれずに)バクシーシをあげた。

このカナック神殿ですが、まだカナック神殿を見ていないので、戻ってから見る予定であった。

予定では4時に帰るとのことだったのに、5時半になってしまい、カナック神殿の昼間の開館時間が終わってしまった。

仕方がないのでこのまま30分ほど待った後、光とサウンドのショーとやらを見ることにしました。これで中には入れるはずだ。


次第に暗くなる。 日が暮れてゆく・・・。

それにしても、このカナックは、もしかしたら見なかったかもしれない場所であったがために、見に来て正解だったと思う。 危なかった。 来なかったら、後悔していた。

カナック神殿を見ずしてルクソールに来たと言うなかれ、という感じでもある。

暗くて見づらいが、それでも、神殿の迫力は十分に伝わってくる。

そして、光とサウンドのショーを見物する。

物語風になっており、歴史が同時に語られるスタイルですが、どうやら私には歴史的説明を理解できるほど英語力がない、ということに気が付いた。前提知識に疎いということももちろんあるが、説明そのものがほとんどわからない。

会話はある程度できるようになったとはいえ、説明を理解できるだけの英語力がないのは、まだまだと感じる。

そして、ショーが終わり、駅へと向かうことに。

タクシーは、わずか2kmほどであるのに10ボンドもボろうとする。2kmならば5ボンドがいいところだ。でも、客は沢山いるので値下げをする必要もないようだ。

私は、歩いて街中に戻ることにしました。

すると後ろから、私同じく光とサウンドのショーを見たスウェーデン人が追いつき、「丈夫な足がある。歩こう」と言って来た。

一緒に歩く人があればということで、話しながら歩くことに。

いわく、ヒュンダイ自動車で英語教師をしながら、今回は6ヶ月の世界旅行をしているとか。スウェーデンは30%の税金を取られるが今は5%なので収入は良いという。

彼から、路上清掃車の月給がわずか300ボンド(約6000円)であることを聞きいた。その他にも、馬タクシーは最初10ボンドと言って来るが、いざ乗ると「私に10ボンド、馬に20ボンド、席に20ボンドよこせ」といわれるから乗ってはいけない、と教えてもらった。

更に、自転車のレンタルが川向こうだと50ボンドもすると言う。私は、こちら側で10ボンドで借りれるらしいと伝えた。場所は知らないが、そのような情報だ。

そして、ミイラ美術館があることも教えてもらった。でも、夜行列車の時間があるので見ることは出来ず、又の機会に入ることにしました。

そして、ルクソール神殿のところで分かれた。

そしては、夜行列車へ。

またもや表示が全くないホームで、ツーリストポリスの人に聞いて列車を確認し、乗り込んだ。

行きと同じタイプの個室だ。

オランダの個人旅行者と一緒の部屋になった。

いろいろ話をしたが、印象に残っているのが、「日本は高い」という言葉だ。 他の旅行者からも何度も同じ事を聞いているが、私はそれに対し、「多くの外人旅行者がそういうが、日本は高くない」と伝え、「たとえば、ランチは6ドルから8ドルで日本風のものが食べられる」というと、「それは安い。日本は高くない」と言ってくれた。

そして、疲れていたので早々に寝た。

やがて電車はカイロへ。

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