オルセー美術館、ガルニエ

2009-12-29 記載
トピック:フランスパリ

少し遅く起きてオルセー美術館へ行く。



少し雨が降っているが、パリの住民は傘を差さないと聞いていたので本当に傘がなくて平気かどうか試してみようと思った。

開館まで30分を切っていたので近くではあるがルーブル美術館前からタクシーに乗る。

と・・・、多少の遠回りはわかっていたが、橋を渡ってから右折したぞ? あれれ? 左だと思うが・・・ と思っていたら、運転手が”ひょっとして後ろか?”みたいな仕草をしてきたのでYesという。運転手いわく、「すまん、オルセーは2つあるんだ」と言ったが、本当か? 聞いたことないが・・・。グーグルに聞いてみてもそれらしきものはないような・・・。発音の違いか、或いは誤魔化されたか。 私がミラーごしに運転手の表情を確かめているのを見抜いたのかな? ともかく、Uターンして引き返し、メーターとは関係なく6ユーロ払って降りた。運転手は7ユーロでいいかと言ったのだが私が6ユーロと言ってそれで通った。 これが噂に聞く「遠回り」かな・・・?

オルセー美術館の前は、ほぼ開館時間だというのにかなりの行列。

2つ列があるのでどちらかわからなかったが、私はミュージアム・パスを既に持っているので短い方に並ぶ。それでもかなりある・・・。

雨が降っている中、私は傘がなくフードだけでしのぐ。周囲を見ると同様にフードだけの人がそれなりにいるので、噂は本当なのだろう。しばらく待った後、中に入って上着をクロークに預け、作品を鑑賞した。



オルセー美術館を出たら、雨が上がっていた。この、天気の変わりやすさがパリ住民が傘を差さない理由かな? と想像する。 空気も乾いていてジメジメしていないので不快感はさほどではないし、しばらくすれば服も乾きそうだ。

あまり予定をきちんと決めていなかったが、とりあえずコンコルド広場の方に歩く。オランジュリー美術館が途中にあるが、今日は休館日のようだ。コンコルド広場周辺で、再度雨が降ってきた。とりあえずマドレーヌ教会方面へ足を進め、その周辺を散策する。まだ雨はフードでしのげているが、ちょっときつくなってきた。マドレーヌ教会からオペラ座のパレ・ガルニエまで歩き、更に歩いてよく分からない路地を進んでいく。途中にブックオフや日本料理屋を多数発見。特にブックオフはかなりの品揃えで、本当に買う人がいるのだろうかと思うような日本国内のガイドブックまで充実していた。きっと、こちらに住んでいる日本人には貴重な本屋なのだろう。



そしてふとしたところでメトロの駅を発見したのでシテ島近くのCHATELET駅まで移動、軽食を食べてからシテ島のコンシェルジュリーへ。ここはマリー・アントワネットが幽閉されていたという場所。



コンシェルジュリーへの入場で思いのほか時間を取られてしまったのでその横にあるサント・シャペルに入る気力はなく、更にはノートルダム大聖堂に入る気力もなく、そのまま橋を更に渡って南下し、たまたまその周辺が下町風だったのでふらっと入ったお店でカキを食べてみた。 これまた美味・・・。 6個で9ユーロ。



そして、オペラの鑑賞に備えて早めにホテルに帰る。

お風呂でゆっくりしてからスーツでパレ・ガルニエに出発。



入場してみると、私の席は1階の、しかも真ん中の通路のすぐ横で前後方向にも真ん中より少し前というかなりの好ポジション。まだ時間があったので4階にも行ってみたが、床が木でできているせいか、それとも少し滑りやすいせいか、4階の席の前を通るだけでかなり怖い。 ちょっと滑ったらそのまま下にまっさかさまだな・・・。 安い席にしなくて本当によかった。 「オペラ座の怪人」のストーリーは覚えていないが、こういう滑りやすいところで足を踏み外して落ちるのは十分にあり得ると思った。おっかない・・・。私ですらこうなのだから、年寄りに4階席は非常に危険だな。

周囲の席はスーツの比率がかなり高く、やはりスーツを持ってきて良かったと思う。



そして開演。

目の前でのオペラは、まるで夢を見ているよう。



言葉は全く分からないが、あらかじめストーリーは印刷しておいたのでなんとなく掴みながら見てゆく。それにしても、細かな演技がとてもユーモラスで堅苦しさがない。動きだけでもかなり楽しめる。

途中の幕間で再度ストーリーを確かめ、日本時間で既に早朝4時を過ぎているのでちょっと眠くなってきているのを我慢しつつ、最後まで楽しんで見ることができた。

次にオペラを見るとしたら英語圏で英語のオペラを見てみたいものだ。それ以前に、近所の初台に新国立劇場があるのだからそこに行くのが先だな・・・。



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