IT起業10ヶ月振り返りとこれから

2017-07-24
トピック: 起業2017

最初の半年は私が元々やりたかったフレームワーク作りをした。最初はパラグアイのホテルに1ヶ月籠もってプロトタイプを作ったのも良い思い出です。これは売り出すにせよ開発するにせよ必ず自分が使う道具だし、それを売る可能性も探りつつ、ある程度できた段階でスタートアップの展示会Slushに出したが反応はいまいち。起業半年後のことだった。もちろんこれまで売り上げなし。どうやら日本の場合、開発効率化するよりもITエンジニアを酷使した方が安いらしいし、いろんなフレームワークがあるので食傷気味という事情もあるようだ。

そんなこんなでフレームワークには一区切りをつけ、日銭を稼ぐのと市場調査も兼ねてIT受注開発を始めた。そこでわかったのは、私がかつて受注開発をしていた15年前とは市場が大きく異なってしまったということだ。15年前は技術に応じたマーケットがあり、スキルは評価されてそれなりの価格で時間売りされていた。今は、主にクラウドソーシングの影響だろうか、発注元と発注先がとても近くなり、技術が買い叩かれるようになった。昔から下請け虐めは存在していたがそれはプロがプロを使い倒すといった種類のもので、ある種の加減があったが、今は素人が発注して素人であることを盾に技術者に責任転換するという悪習が蔓延しており、IT技術者の立場は昔より遥かに悪くなっている。昔から、IT業界の悪習は人月単価なので人月発注から成果報酬へ移行すべきとIT業界では言われているが、実際にそうなったら立場の弱い下請けが買い叩かれて更に単価が下がったということのようだ。その市場にのこのこ参入するのは賢い選択ではない。

起業して10ヶ月になり、今後の展望を考えると受注開発の市場がこれからすぐに良くなる見込みはないので条件の良いもの以外は受注開発はやめる。一方で、今まで非公開だったフレームワークのソースを公開して広く意見を求めようと思います。元々はソース非公開でサービスだけ売るつもりだったがプログラマはそういうサービスになかなか手を出さないし結局ユーザーがほとんどいないのでは作ったかいがない。方針転換だ。フレームワーク自体は無償提供してプレミアム機能の課金モデルか、あるいは寄付ベースのWikipediaのようなモデルにする選択肢もある。いずれにしても役立たないものあるいはよくわからないものであれば見向きもされないのであるが。それと同時に、いくつかのWebサービス立ち上げも継続するがこちらは望みが薄い。何かいいネタがあればいいのだが。

そして起業2年で目処をつけて、上昇の兆しがなければ一旦会社を清算しようと思います。会社があると長期の海外にも行き辛いし日本の市場が悪いとなれば日本に拘ることもない。

元々会社の経費は最小限にしていて事務所も自宅だし給与も所得税が発生しない金額にしているので個人事業主プラスアルファの経費で会社運営の真似事が出来たのは良かっただろう。勉強不足ということはよくわかったので勉強にはなっている。資金も、まともに運営しようと思えば資本金が2,000万円は必要とわかったので、資本金数百万円でも実質ほとんど持ち出しなしで勉強したと思えば安いものだ。税金面でいうと私の売り上げだと個人事業主の方がメリットがある。個人だと無限責任になってしまうので受注開発はやめる。受注開発するなら株式会社で有限責任でないと危険なのだ。1年で終了も早すぎるし多少のクライアントもいるのであと1年は続けてチャンスを伺おうと思います。動くタイミングは自分の直感に従うことになるが、それは今ではない。

会社の展望はこれから考えないといけないのですが、ちなみに、元々の個人的なモチベーション的には既に満たされてしまったのです。中学や高校の頃にアセンブラでシューティングゲームを作っていた楽しさの集大成というとおかしいですけどその流れとしてのコンピューターへの興味がここで一区切りついたのです。仕事においても満足ですし、私生活においても世界一周をしたので満足しているのです。
大げさに言えば、今すぐ死んでも全く悔いはないのです。

だから、これからのことは新しい目標ができないと先に進まないのです。しばらく慣性で進みますが、今後のことはまだ未定です。

話は変わりますが、最近、今までの人生が自己満足と欲望の塊だったと気付くことがあって、今まで何てつまらない人生を送ってきたのかと思っています。もっと利他のために活動するべき、という感情及び欲求が出て来ています。そういう意味でも、自分の活動を大きく変える時期に来ていると感じています。



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