最強のマントラにガヤトリマントラというものがあります。
ヒンドゥー教徒がグルからイニシエーションを受けて授かる神聖なもので、うやうやしい気持ちで受け取って静かに唱えるものだそうです。
有名なのはサイババのバージョン。テンポやイントネーションで様々なバリエーションがあるようです。
ॐ भूर्भुवः॒ स्वः । |
oṃ bhūr bhuvaḥ svaḥ |
तत्स॑वि॒तुर्वरेण्यं॒ । |
tat savitur vareṇyaṃ |
भर्गो॑ दे॒वस्य॑ धीमहि । |
bhargo devasya dhīmahi |
धियो॒ यो नः॑ प्रचो॒दया॑त् ॥ |
dhiyo yo naḥ pracodayāt |
別のバージョン
マントラは本来はイニシエーションを受けたヒンドゥー教徒以外が唱えてはいけない。誰でも唱えて良いのはシュローカ。
以下、簡単に意味を調べてみたのでメモ代わりに記載しておきます。
ॐ भूर्भुवः॒ स्वः ।
ॐ | om |
聖音オーム、宇宙の根本原理ブラフマン |
भूर् |
bhūr |
神の自己存在、プラーナ、生命 |
भुव : |
bhuvaḥ |
神の絶対的な意識、天の世界との関係、すべての痛みや苦しみ(Apaana)の除去という神の役割 |
स्व : |
svaḥ |
神のすべてに充たされて広がっている性質(all-pervading nature)、神の至福 |
तत्स॑वि॒तुर्वरेण्यं॒ ।
तत् | tat |
サンスクリット語で第三者を示す「あれ・その(that)」。無私の性質を意味する。無私無欲の意味の暗示。ここでは「その(神)」という意味。 |
सवितुर् |
savitur |
湧き出る泉。存在する全てのものの源泉としての神。 |
वरेण्यं |
vareṇyaṃ |
神の受け入れ。 |
भर्गो॑ दे॒वस्य॑ धीमहि ।
भर्गो | bhargo |
神の愛と力の栄光の光 |
देवस्य |
devasya |
神。神の絶対的な性質の多面的な実態 |
धीमहि |
dhīmahi |
瞑想と私たちの心を神に集中すること |
धियो॒ यो नः॑ प्रचो॒दया॑त् ॥
धीयो | dhiyo |
サンスクリット語で「知性」 |
यो |
yo |
「誰か(who)」または「その(that)」を意味 |
न: |
naḥ |
私達(人類全体)のもの |
प्रचोदयात् |
pracodayāt |
与えてください |
参考:
ガーヤトリー・マントラ – Wikipedia
【マントラ】:ガヤトリー・マントラ:その①:訳と解説 | インド占星術. com ブログ
ガーヤットリー・マントラの代替としてのシュローカと詳しい意味