一般的にはクンダリーニは激しく上昇するようなイメージがあるかと思いますが、聖ラーマクリシュナによると5つのクンダリーニの動きがあると言います。
クンダリニは同じような動きと震えで常に登りません。聖典によれば、クンダリニには五つの動きがあります。
1.蟻のような動き ー 足から昇る長く続く震えの感覚があります。
2.蛙のような動き ー 足から大脳に不規則な動きで登ります。
3.蛇のような動き ー とぐろを巻いていた蛇が、獲物を見つけたりおびやかされたりすると、ジグザグ形の動きで突進します。
4.鳥のような動き ー 目的に到達するまでは決して止まることなく、時には上空に、時には低空にあちこちに鳥達を導きます。
5.猿のような動き ー 猿は木から木へと跳びながら1つの木から他の木に移ります。
「ラーマクリシュナの教え(ジャン・エルベール 編纂)」より
とすれば、クンダリーニ経験者の話がそれぞれ異なっているのも理解できます。
いずれの場合でも大脳に到達するとサマーディに入る、と同書には記載されています。
ただし、原本の聖典がどれなのかはわかりません。
クンダリニーはヨーガで言うところのスシュムナを上昇するとされており、スシュムナの詰まりを取るのがヨーガ修行の根幹でもあるわけですが、完全に浄化されていなかったりするとエネルギーが色々な挙動をするであろうことは容易に想像できます。スシュムナが主要なナディ(エネルギーの通り道)ですが、体にはその他にも多くのナディが存在しておりますので、詰まっているナディと詰まっていないナディがあったとして、エネルギーの動き方がそのナディの浄化具合に応じて変わって知覚されるであろうのも容易に想像できます。それが、上記のような動きとして知覚されると言うことなのかなと思います。