バガヴァッド・ギーターを読む


バガヴァッド・ギーターとは言わずと知れたヨーガ/ヒンドゥの聖典ですが、幾つかの解説書を少しづつ読んで行きたいと思います。



ここで主に読みたいと思っていますのは定評のあるギータプレスのバージョンで、それに付随してシバナンダのバージョンと日本ヴェーダーンタ協会のバージョンも参照して行こうかなと思っております。



まあ、どの程度読めるかわかりませんけどね。大量ですし、興味のある場所だけになるかもしれません。

ひとまず、導入部分から少し。


■ギーターの栄光
バガヴァッドギーターには、神ご自身の唇から発せられる神の言葉が含まれています。その栄光は無限、無制限です。誰もそれを実際に説明することはできません。ヴィシュヌ神やシヴァ神やガネーシャ神よりも上にいる、千頭の蛇の頭を持つシェーシャでさえこの栄光を完全に描写することはできません。取るに足らない有限の寿命を持つ人間にこれを作れるとは到底思えないでしょう。叙事詩やプラーナ文献などは、多くの場所でギータの栄光を歌ってきました。しかし、これらの賞賛の言葉がすべて集められたとしても、それでもギータの栄光が完全に把握されたとは断言できません。実際、ギータの栄光を完全に説明することは決して不可能です。その無限の内容を無制限のままに表現することはできないでしょう。それはひとまず有限のはかないものとして表現されます。