瞑想とコーヒー(カフェイン、お茶)

2020-01-11 記
トピック:スピリチュアル: 瞑想録

昔から疑問だったのですが、ヨーガや瞑想においてコーヒー(カフェイン、お茶)を取らない方が良いとしている流派と、取る方が良い、あるいは、意見を表明していない流派があることを疑問に思っていましたが、最近、自分の中で整理がついてきました。

・ヨーガの流派の多くは、カフェイン非推奨です。例えばシバナンダ。
・瞑想の一部の流派やサークルではカフェイン推奨のようです(聞いたのは随分と昔の話なので具体的な名前は忘れました)。
・以前、テーラワーダ仏教のお話を聞きに行った時「ブッダのいた当時はカフェインが良いとか悪いとか、そういう話はなかったからそれについて指定はない」とおっしゃっていました。

個人的には、最初はカフェインは非推奨でいいのかな、と思います。後になればカフェインを取るのも自由だとは思いますが。

ヨーガの先生に聞いた時は、「実際、試してみて違いを見ると良い」と言われました。誰かに言われたからやる、ということではなく、実際に確かめるというのがヨーガの基本スタンスだと理解しました。

私はもともとコーヒーはほとんど飲みませんがお茶は時々飲んでいました。お茶をずっと飲まない時もあればよく飲む時もあり、急須で入れることもあれば買うこともありました。付き合いで珈琲店に行く時は試しでコーヒーを飲んでいました。

そんなこんなでカフェインについてわかるようなわからないような状態だったのですが、最近になって整理がついてきたのです。

まず、カフェインの効果はヴィパッサナー瞑想の日常生活上の観察状態に似ている、ということです。しかし物質に頼っていますので反動があります。私の場合、コーヒーを飲んだ場合に、すぐ後は良いのですが1日以内に不快感を感じることが多かったように思います。コーヒーを飲まない場合と比べて違いが顕著なのでよくわかりました。

昔、ヒッピー文化の時は瞑想にも薬(今は法律で禁止)を使ったりしたようですね。強制的に意識を覚醒させても反動があるという意味では、効果の大きさはかなり違えども、薬とカフェインは方向性は同じなのかもしれません。

ヨーガ的には、そう言った薬の使用は推奨しませんが、それを使うかどうかは個人の自由意志ですから他人の行動を否定しません。取りたい人は好きに取れば良いが、推奨しない、というスタンスのようです。

瞑想の一部の流派は、おそらくその覚醒効果を狙ってカフェイン推奨しているのかな、と推測していますが、具体的な話を直接聞く機会は最近ほとんどありません。

ヨーガでカフェイン非推奨である理由をヨーガの先生に聞きますと、団体でそういうことになっているという理由だったり、アユールベーダ的な説明をして頂いたことがあるように思います。簡単に言えば、コーヒーなどのカフェインは刺激があるから瞑想に良くない、という理由のようです。

ヨーガではカフェインのみならず、辛いものなども非推奨になっています。

個人的な経験と比べてみますと、瞑想の最初はサマタ(集中)で意識を鎮めていく必要があり、その後、ヴィパッサナー(観察)の段階に移るのですが、ヴィパッサナー状態に移行してしまえばその後で刺激物やコーヒー(カフェイン、お茶)を取ろうとも影響は少ないと思うのですが、段階としてサマタをしなくてはいけない人がコーヒー(カフェイン、お茶)を取ると瞑想の妨げになるのではないかな、と思います。あるいは、サマタを育てずにヴィパッサナーを育ててしまうことになります。

これはカフェインに限らないのですが、サマタなしにヴィパッサナーだけを育てると神経過敏と言いますか、色々なことが見えるようになる一方で自分の制御が効かない状態になりやすい気がします。平たく言いますと「キレやすい」状態になり、危険だと思います。

そういうことで、個人的には、やはり最初はカフェインは非推奨でいいのかな、と思います。

カフェインなしに「鎮める」サマタ瞑想を最初に行って、後でヴィパッサナーに移行したら好きにすればいいわけです。

ですが、ほとんどの場合はヴィパッサナー瞑想にまで行かない気がします... と言いますか、ヴィパッサナー瞑想に行ける人は、最初からそういう素養がそれなりにある気が致しますので、素養がある人はカフェイン取っても影響少ないのかもしれませんが、やはり、基本はカフェイン非推奨がいいと思います。



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