タマスを奥に押し返して静寂な意識を保つ


瞑想中、自分の意識を押すことで静寂な意識を保ちます。

日常生活で溜まってしまったタマスが自分を覆っており、特にそれは前面に覆っているものとして感じられます。瞑想をする際、目の前にある重いものを押して動かすかのように意識を前面に押し出してあげることで静寂な意識を広げることができます。

ウパニシャッドか何かでシバ神が瞑想の手ほどきをしている文脈において、「瞑想では内なるものと外のものを区別し、外のものは外に保つ」みたいな説明をしている文章があったように思いますが、この説明はまさにこの、静寂な意識を内に保ってタマスな愚鈍な性質を外に追いやることを意味していたのではないかなと思います。

それはタマスといえばタマスですけれども、単なる意識としてのタマスだけではなくて、意識体としてそこらに浮かんでいる想念の雲を外に追い出す、という意味もあるかと思います。

以前にも少し書きましたが、例えば右腕に絡まっていた見えないものを引き抜くと言ったように何かに取り憑かれている時は「押し返す」というよりは「つまんで引っこ抜く」ということをします。それはそれでありますし、一方で、単にタマスな意識に囲まれているのであれば押し返すということをするのがいいのかなと思います。

この辺りは色々とやり方があるでしょうし、人によっては気合で声を出して振り払う人もいるでしょう。しかしながら、おそらくはシバ神の説明の仕方は「押し返す」と言ったやり方だと思うわけです。

基本は前面に押し出すわけですけれども、弱いと思われる方向、例えば私の場合は右肩あたりですけれども、そのあたりを意識して中の方から右肩の方に「押し返す」ことで右肩が安定して、安定すると右肩の緊張が一段階取れます。

個人的には押し返すだけだとちょっと弱くて、かと言って気合で声を出すという気質でもない感じですので、押し返すのに加えて「つまんで引き抜く」ということを組み合わせれば大抵のことに対処できるのかな、と思っております。

単にタマスに覆われた時は押し返して、意識体に取り憑かれた時はつまんで引き抜いてから中から押し返して安定させる、という感じです。どちらの場合でも結果としては清浄な意識、静寂な意識が訪れれば成功したといえます。

それに付け加えるならば左右バランスを取ること。主なチェックポイントは合わせて3つですかね。