妻が本当に自分のことが好きで優しいのか、生活のために笑顔で満足した生活をしているだけなのか、本当に妻は性格が良いのか、それを確かめるためにタイムラインを遡ることがあります。
まあ、実のところ、妻の本性を確かめるというよりも、人というものの性質を知ることが本来の目的で、私は、他人が笑顔でいるとその本性を読み取るということが本当に苦手なのです。今も割と苦手で時々騙されたりしますけど、昔よりは理解できるようになったように思います。
そもそも、ある程度のスピリチュアルになってくると世の中の人全てが悟っているかのように見えてきてしまいますので、実のところ性格が悪い人であったとしても聖人が普通に振る舞っているかのように見えてしまうのです。そうすると、何やら悩んでいたり変な態度をしたとしてもほとんど気にならなくて、何かやってるな、というくらいしか思わないわけです。そのような状態で他人の性格の悪さというものを理解するというのは本当に難しくて、特に、笑顔で接してくる人を見ると、その本性を見抜くのはとても難しく感じていたわけです。と、言いますか、特に疑問も持たずにちょっと作り笑顔かもしれないと思うことがあるくらいでした。
そうなってくると、ある程度の関係を持った後では本性を理解するということがかなり難しくて、本当の姿を知るためにタイムラインを遡って、相手がまだ油断している段階でその人が本当はどういう人なのかを遠目で確かめる、ということを時々したりします。
その、とある妻の場合においては、もはや関係を持った後では割と大人しく優しく笑顔でいて本当の性格を見抜くことができませんでしたので、他のタイムラインで、それほど仲良くなる前の段階で、ちょっと私の性格が悪く見えてしまうかもしれませんけど、ちょっと色々と矢継ぎ早に質問したり疑問を投げかけたりして、そのようにちょっと面倒くさそうに(見える)人に接した時に、その妻が、他のタイムラインにおいてまだお互いに知らない筈の状態でどのように私に接するのか、少しストレスを感じた時にどのような本性が出てくるのかを見ることでその妻の本性を見抜こうとしたのでした。
その妻がちょっと面倒臭そうな表情をし始めて、それでも、もうちょっとストレスかけると本性が見れるかなと思いつつ、ちょっと性格が悪く見えてしまうかもしれませんけど、もう少し色々と質問をしたりして、これはどうなの、あれはどうなの、と言って疑問を投げかけていると、ふとした時にちょっとイラッとして「ちょっと! めんどくさい!」と軽く怒ってきました。
ふむ。これがこの子が怒った時の状態か・・・ と、その時、内面が見えた気がしました。
結局、心が読めてタイムラインが見通せたとしても、他人の状態というのを正確に読み取るのは本当に難しいのです。心が読めるというのは表層ですから心でどう思っていたとしても本当の意識というものは心と一緒だったりそうでなかったり本当の意図は別にあったりして、心が読めるからこそ惑わされることもあるわけです。
ずっと、妻の本当のところが理解できないでいましたけど、こうしてタイムラインを遡ることで妻の性格をより知ることができて、「あぁ、キレる側の子なんだな」と理解できて、ちょっと覚めたのでした。