グランティとはナディ(ヨーガでいうエネルギーの通り道)の途中にある霊的な結び目のことで、エネルギーがそこで途切れている状態からエネルギーが通る状態になることをヨーガでは「(グランティの)破壊」と呼んでいます。
日本語をそのまま読んでしまうとグランティがあった方がいいようにも読めてしまいますけど、実際には、ヨーガ的には「破壊」によってエネルギーが通る状態にします。
何も修行などしていない状態ですとこのグランティが「結ばれている」状態で、その状態ですと、エネルギーが通りません。よって、そのグランティ(結節、結び目)を「破壊」することでエネルギーを通すようにするわけです。
ここでいうエネルギーとはクンダリーニのことで、人間の根本エネルギーになります。それを、背骨に沿ったルートで尾てい骨のあたりから頭頂まで上げることで覚醒するわけです。
ただ、これはヨーガとは言ってもハタ・ヨガで言われていることであって、必ずしも全ての流派で「破壊」みたいに言い表しているわけではありません。
流派によっては、「クンダリーニは自然に上がる」と言われていて、それは確かに人によってはその通りだったりしますけど、その場合にしても、破壊とは言わないまでも、結節が解消されることは段階的に起こるわけです。
この、グランティの場所については諸説あるのですけど、通説では以下の3つになります。
・ブラフマ・グランティ → ムーラダーラ・チャクラ(背骨の一番下、ベース・チャクラ)に存在
・ヴィシュヌ・グランティ → アナハタ・チャクラ(胸のハート・チャクラ)に存在
・ルドラ・グランティ → アジナ・チャクラ(眉間のサードアイ)に存在
ですけど、以下に存在するという説もあります。
・ムーラダーラ
・マニプラ・チャクラ(臍のソーラプレクサス・チャクラ)
・ヴィシュッダ・チャクラ(喉のスロート・チャクラ)
あるいは
・アナハタ
・ヴィシュッダ
・アジナ
という説もあるようです。
この3結節を破らないと気は頭部のブラハマ・ランドラに達することができない。3つの結節の位置については諸説がある。「ヨーガ根本経典(佐保田 鶴治著) P215より」
私の場合、割とこの全てが詰まっていて、グランティは3つどころではなく、ほとんど全てのチャクラでそれぞれ詰まっていたのではないかと思うわけです。特に最近はヴィシュッダでの詰まりが解消されて、順番的には次はアジナなのかな、とも思います。