ゾーンと無の境地を超えたサマーディ(観察)状態

2022-07-09 記
トピック:スピリチュアル: 瞑想録

ゾーンによる感情的な歓喜を超え、やがて安定してから無の境地に至るくらいになると体のオーラ、特にヨーガでナディと呼ばれているエネルギーのルートが浄化されてきて、それに伴い、ヨーガでクンダリーニと呼ばれているエネルギーが活発に動き出すようになります。

人によっては急なエネルギーの上昇により体が熱くなったり色々ですけど、無の境地に至る前にクンダリーニが覚醒することもありますし、エネルギー的な変化ですからそこは人それぞれだと思います。ですけど、割と、このくらいの段階でクンダリーニが活発化することが多いように思います。

ヨーガではクンダリーニは危険と言われていて、クンダリーニの修行は適切なグルがいる環境でないとしてはいけないと言われていたりします。一方、流派によっては、クンダリーニは自然に上がるので気にする必要はない、と言われていたりします。

これはどちらも真実で、ヨーガの手法によってエネルギーを強制的に動かしてクンダリーニを目覚めさせた場合は危険を伴うのも確かで、その一方で、自然に上がる、と言うのも真実だと思います。

私のお勧めは、ゾーンに容易に達することができるくらいまでは仕事に専念することです。ゾーンによる感情的な歓喜は瞑想の基礎になりますし、それは、流派によっては「カルマ・ヨーガ(行為によるヨーガ)」としても教えられていたりします。対象を強く思って仕事に熱心になり、「結果を求めずに、ただ奉仕する」と言うことにより解脱に導かれると言われています。

それは、全てを神と見て、神の臨在を感じられることが目的ではありますけど、そこまで行かなくても、瞑想の基礎としては自分の仕事をゾーンに入ることができるくらいにまで集中を高めて熟練すれば良いわけです。

そうしてゾーンに入ることで自分の心が浄化されますし、感情も喜びに満ちたものになってゆきます。

そのようにゾーンが安定した後、ヨーガの修行とか聖典の勉強とかヨーガのアサナ(体位)の練習とかのお話が出てきて、そうしているうちに、クンダリーニが時に覚醒することもありますし、しないかもしれません。それは人それぞれでありますけど、少なくともゾーンが安定するくらいになっていさえすればそれなりに浄化が進んでいるということですから、(人それぞれですので保証は出ませんけど)クンダリーニが覚醒したとしてもさほど危険はないように思います。

ただ、無の境地とは言ってもクンダリーニ覚醒前の無の境地は雑念を無理やり押さえつけている状態で、ほんの一時的なものであることがほとんどであるように思います。

その後、クンダリーニの覚醒を経て、一時的な無の境地を超えたサマーディの状態に少しずつ入ってゆくわけです。