幽体離脱したまま肉体に戻れなくなると肉体は白痴になる


スピリチュアルの道を進んでいる人はそれほど心配はないのですけど、肉体と意識の繋がりが切れてしまう場合があります。人間は基本的にロウアーセルフ(自我、ジーヴァ、エゴ)とハイヤーセルフが実は最初からそれなりに繋がっているわけですけど、そうだとしても、あまりにも欲望の道を突き進んだりスピリチュアルをないがしろにして精神を焼き切ってしまうと高次の意識だけでなく低次の意識(マインド)にも繋がれなくなってしまうことがあります。そのような生き方をしてしまうと、最初は高次の意識(ハイヤーセルフ)との繋がりが失われるだけですけど、あまりに酷いと、体と意識が離れてしまったりします。幽体離脱したまま体に戻れなくなったりして、肉体は反応的な生き方をただ繰り返すだけの状態になってしまったりします。

そういう人の状況を外から観察したことがあります。とある人は、どうにもゲラゲラ笑うばかりの快楽的人生を送っていたようです。そうこうしているうちに精神が崩れてきて、最初、不意に幽体離脱してしまったりして、初めはそのことをよく理解できずに戸惑いながら多少漂った後、体に戻っていきました。その人はどうやら、その幽体離脱が面白いと思ったのか何なのか、あるいは、それが凄いことだと思ったのかなんなのか、色々と試してみたようでした。そのうち、意識をずらすと幽体離脱できると思ったらしく、自分がゲラゲラ笑う快楽的人生を更に刺激を強めて身体中全てを快楽に満たせば体から幽体離脱できることに気づき、そうして何度も幽体離脱していました。実のところこれは危険なことで、体と幽体を結びつける「繋がり」が切れかかっていたわけですけれどもスピリチュアルの世界に疎い人はそれに気づかなくて、ますます刺激を繰り返して、急にゲラゲラ笑ったり大きな声を発したりしてその衝撃とショックで幽体離脱していたように思います。とある日、面白いと思って幽体離脱したが最後、何か、不意に放り投げられたというか、体から吹き飛ばされてしまったような感じになったようです。状況が何かよくわからなくて、もういいやと思って体に戻ろうと思っても「バチっ!」と電気のバリアみたいなものが張られてしまって体に戻れなくなってしまったのです。後のお祭りです。その人が自分の体を外から見てみたところ、何やら周囲の人に対して訳のわからない言葉を発していて、白痴のようになっています。周囲にいる人は、その白痴を見てゲラゲラ笑っているようです。

■白痴にまでなるのは精神障害でも割とレアケース

この場合、幽体が外に出てしまっていて体には何も宿っていないので、顕在意識の思考する心(マインド)がなくなってしまったわけです。高次の意識だけでなく、普通の思考するマインドもなくなってしまって、その肉体は白痴となったのですが、意外にも肉体はそのまましばらく生き続けたようでした。この場合、肉体は破棄も同然になって、実際のところ精神が焼き切れていなければそこらにいる浮遊霊とか訳のわからない霊が空っぽの体に入り込んだりもするのですけど(あまりそういうことはないにしても、あるにはある)、この場合、精神が焼き切れているために誰も肉体に入れませんでした。

一方、幽体離脱した意識の方は肉体に戻るのをそのうち諦め、そのまま幽界を彷徨い、いわゆる普通の死んだ人と同じような立場になりました。

機械はもちろん意識はないのですけど、虫やほとんどの動物というのは一応の意識はあるものの高次の意識がないわけです。高次の意識が宿れる動物もあるにはありますけど高次の意識が宿ることができるのは基本的に人間だけなわけで、そういう点で基本的には獣と人間は違うわけです。意識が宿ることができるというのは精神が発達しているゆえにできることであり、その精神を焼き切ってしまうと意識が宿ることができなくなってしまうわけです。ほとんどの動物はそこまで精神が発達していなくて、高次の意識が最初からあまりない場合も多いわけですけれども、それと同じ状態になってしまうわけです。

これは普通の精神が焼き切られて顕在意識の普通のマインド(思考する心)すらも繋がれなくなった場合を説明しましたけど、高次の意識というものももっと微細なところで起こり得ます。高次の意識であるハイヤーセルフに繋がるためには微細な精神が必要であって、刺激的な生活を送っているとハイヤーセルフに繋がる精神が焼き切れてしまう場合がありますので注意が必要です。

あまりにも刺激的な生活を送っているとハイヤーセルフと繋がれなくなるだけでなく、普通のマインド(思考する心)すらも精神に繋がれなくなって、幽体離脱したまま戻れなくなって肉体は白痴になるのです。

実際のところ、このように白痴になるのは割とレアケースなわけで、ほとんどの場合はそこまで心配はいらないのですけど、ハイヤーセルフと繋がれなくなるという場合は割と普通にありますのでスピリチュアルを目指すのであれば生活には注意をした方がいいと思います。

ショックで不意に幽体離脱というのは危険な訳で、安全な幽体離脱というのは意識が静まって無念無想くらいになってハイヤーセルフの意識に自覚的にならないとできないですし、そもそも幽体離脱する必要は(当初は)ほとんどありませんし、幽体離脱を求めない方が良いと思います。