偶然というものはありますし、たまたま与えられた環境という必然のように見える運もありますが、それよりも、基本的には今の人生というのは過去の人生からの積み重ねなわけです。
実のところ、生まれ変わりというのは世間で言われているようなものではなくて、グループソウルに合流してから再度そのグループソウルから分霊が作られる、というのが基本にありますので今の分霊としての人生は基本的に今の一回それっきりではあるのですけど、例外的に分霊のまま何回か転生を繰り返す場合もありますし、グループソウル経由での経験の蓄積というものもありますので、世間の理解の姿とは異なってはいるものの、ざっくばらんに言ったときにいわゆる生まれ変わりは、あるにはあるわけです。
そのような、大雑把にざっくばらんに言った時の生まれ変わりという意味において、今の人生というのはグループソウルが各人生で積み上げた過去の人生からのつまみ食いを基礎にしていて、今までグループソウルからそれぞれ分霊が作られて人生を経験して、その基礎があるからこそ、グループソウルからまた別の分霊が作られた時に過去の経験が少しずつ生きてくるわけです。
ですから、直接的な過去生の経験というのは分霊のまま転生を積み重ねるという例外的な場合(とは言いましてもそれが多い人というのもいるにはいるのですが)を除けば基本的にはなくて、基本的にはグループソウル経由の過去の経験のつまみ食いとして今のこの現在の分霊としての個の自分の過去生が成り立っているわけです。
それはほとんどの場合、つまみ食いであって、必ずしも直接的な過去生ではないにせよ、そうは言ってもグループソウルは均一に普遍に存在しているわけではなくて濃淡があって、更にはコアのようなものがあって、コアが同一であれば割と同じような人になって分霊が作られることになります。コアが違っていても同じグループソウルから生まれた分霊であれば割と似ていますけど、コアが同じであればかなり似ることになります。
そうして、今の分霊としての人生は過去のグループソウルの経験に準拠しているわけですけど、今の人生が終わった後は昇天してグループソウルに帰るわけで、その時、今の人生の経験がグループソウルに吸収されて学びとして共有されるわけです。
ですから、グループソウルの経験が豊富であればその上に更に知見を積み重ねることになります。
一方、人と人との繋がりにおいても同様で、グループソウルは大きな一人の集合意識を形成しているわけですけど、他のグループソウルに属する分霊と仲良くなると、グループソウル同士で付き合いが始まって、それぞれのグループソウルから分かれた分霊同士が協力し合うようになります。
人生において、何故か助けてくれる人がいるだとか、恵まれた人生を送るだとかいうのは、かなりの部分において過去からの積み重ねで、以前の人生においてどこかのグループソウルの分霊が助けてくれたとか助けたとか、そのような関係があるからこそ、今回の人生において無償の援助をしてくれたりするわけです。
ですから、今の人生においても、商売や人付き合いをドライにするばかりではなくて、可能な限りで他人を助けることです。今の世の中では必ずしも無償というのは難しいにしても、誠実な相手であれば、その関係が長く来世にまで続くように、なるべく助けてあげることです。
そうすることで人生が豊かになり、助けてくれる人が増えて、自然に豊かになってゆきます。信用できる仲間を増やすことで、今回の人生だけでなく、来世においても安心した人生を送ることができるようになります。