イニシエーションとチャクラおよび安全なサイキック能力との関係

2023-04-01 記
トピック:スピリチュアル: 瞑想録

古来の密議参入にはイニシエーションと言われる儀式が執り行われ、それは今でもヨーガ等、古典的な流派で脈々と受け継がれております。それは割と公然の秘密のようなもので、それなりにスピリチュアルや密議を勉強してスピリチュアル的に成長すれば、自ずとそれがあることが見えてくるわけです。

一方で、ヨーガ等ではチャクラということも言われており、その対応がなかなか理解しにくいところがあるかと思います。

私も最近まで対応がなかなか理解できずにいたのですが、以下のように理解するのが正しいように思えます。これは現時点での理解ですので、実際には違うかもしれませんし、流派によっても違うかもしれませんことを付け加えておきます。

まず、チャクラあるいはクンダリーニの覚醒というものはそれぞれの領域で発生して、主に肉体に近いエネルギーとしてのクンダリーニ、そして、より高い次元でのクンダリーニがあります。最初に起こるのは肉体に近いところのものですが、この時点ではチャクラの覚醒も低い次元のもの、具体的にいえばアストラル的な感情的な領域での覚醒が対応します。

そして、イニシエーションは(流派にもよりますが)概ね7段階あり、その1段階目がハート(アナハタ)のチャクラに対応しています。これはアストラル次元の感情に近いところのアナハタ・チャクラの覚醒と対応していて、アストラル界、それは主に感情などが現れている、物質的な現世に近い世界でありますが、その世界と繋がる、認識できる、という状態に対応しているように思われます。

このあたりは、アリス・ベイリー著の「イニシエーション」P122-128に詳しいです。

そして、第二イニシエーションは喉のヴィシュッダ・チャクラの覚醒に対応していて、(神智学で言うところの)メンタル体(アストラル体の次)を制御することを学びます。この段階で、ある程度の真理というものの全体像を理解できるようになります。

▪️第三イニシエーションと安全なサイキック能力との関係

第三イニシエーションは頭頂のサハスララ・チャクラ(クラウン・チャクラ)に対応しています。

このイニシエーションの階梯においては、ヨーガや一部の流派で言われているような「一旦アジナまで上がってから、再度アナハタに戻ってから再度登る」とかそういうことは言っていなくて、とは言うものの、そのあたりも全て含めた上でサハスララに至るのが第三イニシエーションの段階なのだと思います。

そして、同書によれば多くの場合は第一イニシエーションと第二イニシエーションの間にいくつもの転生が必要とされる、とのことです。これは理解できることで、アストラル領域をうまく扱うにはなかなかコツもいりますし、上達にそれなりに時間がかかるように思います。アストラル領域を上手く扱えるようになるまで次に進めないのが基本であるならば、そのように時間がかかると言うことも理解できますし、思えば、私の属するグループソウルの他の分霊の記憶を辿ってみてもそれはそうだと思えるところが多々あります。

イニシエーションというと誰かから儀式を受けることになりますが、チャクラの覚醒の場合は必ずしもそうではなくて、私は第一イニシエーションに対応していると思われるアナハタの覚醒があって、第二イニシエーションに対応していると思われるヴィシュッダの覚醒もあったのですが、おそらく第三イニシエーションに対応するような状態にはまだ達していないように思われます。同書に以下のようにあります。

第三イニシエーションを受けるまで、霊聴力や透視力といった総合的な能力を発達させることは必要でもなければ、賢明でもない。(中略)(第三イニシエーションの後)肉体が浄化され、アストラル体がしっかりと安定し、メンタル体が統御された時、人類の援助のためにサイキック能力を安全かつ賢明に用いることができるようになる。(同書P126)

イニシエーションを受けるかどうかはともかくとして、段階として、これに相当する状態に到達するには要は今までしてきた「無心の瞑想」を徹底させ、浄化を進めてゆけば良い、と理解しました。

古来の流派において、この段階とサイキック能力(霊能力)が対応づけられている、という一致が見られます。技術としてこれ以前の段階でも、例えばよくあるのが「オーラの融合」によって他人の情報を取得するようなテクニックがありますけど、そのようなテクニックは本当の霊的成長とは無縁であるどころか成長の妨げになります。そのような小手先のテクニックではなく、この段階に至ることで安定した安全なサイキック能力が得られる、と、多くの流派で語られていて、おそらくそれは真実だと思うのです。