母による強制を克服する

2023-05-08 記
トピック:スピリチュアル: 回想録

振り返ると、T大生の子たちとの食事会においても最初は悲しさがあったのですけど、どうせ相手にされないわけだし(と、自己肯定感の低さから勝手に判断して)、だけど時間もあるし、せっかくだからもてなそう、と思って相手が望むように振る舞っていたら私から(悲しい)笑顔だけが見えて、一見すると(本命ではない)2人のことが好きで笑顔でいるかのように見えていたのかなとも思いますが、実のところ、もう既に悲しさを通り抜けてしまっていたのでそのように見えたと思うのです。最初の10分か15分くらいは「悲しい笑顔」をしていたかと思いますが、やがて感情を失って、感情を失いつつも顔は「笑顔」で・・・ というと矛盾しているように聞こえてしまうかもしれませんけど、精神が崩壊して感情を失っているからこそ、自然と無意識に生物的反応によって「笑顔」が出てしまっていたわけです。精神崩壊していたり崩壊しかける状態における笑顔、とも言えるかもしれません。実のところ、既に母との関係においてこの種の「どうでも良い、悲しい」時の「笑顔」は幾度となく作り上げられていましたので、いつものパターンに当てはまって、どこかガチャピンのような悲しい(一見すると悲しく見えないかもしれないですが)笑顔を作っていたのです。そしてそれは多分に相手を勘違いさせたりしますけど、実のところ、本当には笑ってはいない、実のところ悲しいわけです。このような複雑な気持ちは、多分にして、相手の女性からは「めんどくさい人」として捉えられるようで、あまり相手にされることはなく、実際、母からの束縛のあるような男に女は近づくべきではないと思いますので、多くの女性の直感は正しいのだと思います。

このようなところを通り抜けて、理由がなくてもただ幸せ、という恒常的な至福を瞑想やスピリチュアルで長年追い求めてきたように思うのです。

また、この種の母からの強制・マザコンは道徳や世間体にも暗い影を投げかけるのですが、日本人であれば恥の感覚を教えられて「恥じることないように」と言うことを少なからず教えられるわけですけど、母からの束縛を受けている子供の場合、恥の感覚よりも母の束縛から離れることを優先します。例えば道徳的に良くないとされているテストの不正ですとか不健全な性の形ですとか、あるいは、テストにあえて落第して親の期待に対して幻滅させようとします。はたまた、急に海外の長期旅行に出かけて母が望むキャリアから外れることで母を幻滅させたりします。実際、母の束縛がなければそのような行動を取らないような人であっても、母からの束縛を逃れるというその1点のために極端な行動を取って母を幻滅させるのです。道徳や世間体に泥を塗られた母は怒り狂い、得てして「ダメな子」扱いして幻滅しますけど、そうして幻滅して初めて子供に向き合うことができる可能性がある、と言うことを子供の方はよくわかっていますので、まずは母に幻滅してもらうために子供は自分の貴重な時間を長期に渡って無駄にするわけです。その後、母が自分(子供)を捨てるかもしれず、そのリスクはあってもあえて母を幻滅させるのです。本来は子供だけであればすることのなかったであろう愚かな行動を意図的あるいは無意識的に行うことで母の束縛から逃れようとするわけです。その程度は母の束縛がどの程度強いかに比例するように思えて、束縛が強ければ強いほど極端な行動に出るように思います。母に言葉で言っても理解してもらえず、いきなり極端な行動に出なければ母の束縛から離れられないのですから、もう、子供からすればそれが最後の手段だったりします。それが愚かな方向に極端に向かうこともあれば、優秀な人は良い方向に極端に振れたりします。私の知っているとある優秀な人は、おそらくは両親から同じようにかつて束縛されていて最初は親の言う通り銀行に入ったのですけど本当は国連に行きたくて、でも国連に行くためには実務経験や資格が必要で、大学卒業後にそちらに行きたかったのですけれどもその道のりはなかなか難しいので最初は親の期待通りに銀行に入ったけれども銀行で幻滅し、結局は銀行を割とすぐに辞めて親をある意味幻滅させ、その後、本来やりたかった国連に向けて海外の現地採用で経験を積み、難しい資格も取って、更には追加で外国の大学院に行き、その後、見事、国連に就職していました。おそらくは両親からの束縛もあったのかと思いますが、親を幻滅させるにしても、本当に優秀な人は親の期待を超えてくるということだと思います。そこまで行かなくても、あえて失敗して親を幻滅させることで束縛から逃れる、というのはよくある話だと思うわけです。ちなみに、この優秀な男はその後LGBTを公言したのですけど、私から言わせれば、それはメンタルが束縛されているからそう感じるだけで、オーラは明らかに男ですので、メンタルの問題が解消すれば肉体通りの性に彼は戻ると勝手に思っていますので、特に本人にそれを言うわけではないですけど、どうなるか経過観察しているところです。メンタルの不調は性自覚にも結びついていて、自分がLGBTと判断したとしても、実のところ、それは両親からの束縛により性の目覚めが遅れているだけの場合も多々あるように思うのです。