規模は違えども、構造は同じであることがわかります。
・母の子への束縛(による母から子への愛)
・姑の嫁への束縛(による姑の嫁への愛)
・父の子への束縛(による父の子への愛)
・夫の妻への束縛(による夫からの妻への愛)
・妻の夫への束縛(による妻からの夫への愛)
・(帝国主義における)臣下の皇帝への束縛(による皇帝から臣下への愛)
そのいずれも、忠誠を誓っている限りにおいては束縛の愛がある関係であることがわかります。
一方、その内実はというと束縛されている方は従順になっているか、はたまた、反逆を目論んでいたりして緊張関係があるわけです。
忠誠がなければ憎しみに変わる点においても共通です。
例えば、指示に従わない嫁を姑は敵視します。
言うことを聞かない子供を(束縛する系の)母や父は憎しみを持って接します。
束縛する系の夫は妻が言うことを聞かないと憎悪の念を膨らませます。
尻に敷く系の束縛系妻は夫が言うことを聞かないとヒステリーになります。
いずれも同じ構造をしているわけです。
はたまた、完全に精神が奴隷になっている場合は「悲しい笑顔」をしてかろうじて精神崩壊を防ぎつつ一見楽しそうに暮らしている点も同様です。