真理を宇宙に見いだすのか内に見いだすのか (1/3)

2024-10-22公開 (2024-10-13 記)
トピック:スピリチュアル: カルト

スピリチュアルで度々聞かれるマウンティングに「それって、地球あるいは人間の教えでしょう。(私たちの学んでいる、私たちが信奉しているのは)宇宙から来た、あるいは、銀河の教えです」みたいなお話があります。

この種のお話を聞く時に注意すべきポイントが幾つかあります。

・自らの内に真理を見いだすのか、外に見いだすのか
・聞いたお話なのか、実際に体験したお話なのか
・知識だけのお話なのか、体験を伴うのか
・エネルギーを(自らの)外からもらうというお話なのか、エネルギーを(自らの)内から湧き出させるというお話なのか
・エネルギーを外からもらうというお話なのか、あるいは、自ら作り出すというお話なのか
・(他者との関係における)ヒーリングなのか、あるいは(他者との関係を伴わない)自己の癒やしなのか
・自己と他者との間にヒエラルキーの意識はあるのか
・瞑想の目的が、雑念を取り払うことなのか、あるいはエネルギーワーク(自己の癒やし)なのか

とは言いましても、この種のお話になりますと各種の言い訳が氾濫していて、質問したり指摘しても、ごにょごにょとよく分からないお話あるいは、筋道が通っているようでいて実はそうでもない、ハッキリと断言しつつも実はそこまできちんと決まったお話でもない、というように、本筋を見失いがちになったりします。

上記のように、地球と宇宙とを分離して考えている時点でワンネスから離れていて分離した二元論の意識であるわけです。逆に、このようにワンネスの視点から指摘をすることは野暮なことになってしまいます。ですから、上のように言う人のことはほおっておけばよいわけです。たとえ指摘したとしても、逆に、上のように言う人たちはワンネスのことを揶揄して見下したりしてきすから、関わり合いを持たない方が良いのです。例えば少し前に(直接目の前で)見聞きした実例で言いますと、どこかのスピリチュアルのセミナーのモノマネをして「ワンネスがどうのこうの・・・」とか揶揄して馬鹿にしていたりしました。見るに堪えないです。そのような例を挙げるまでもなく、上のように言う人たちは二元論に立っていてワンネスに至っていない、ということが分かります。

実のところ、本当は内も外もなくワンネスなのです。ですが、二元論に立っている人にはそれが理解できない、実感できないのです。ですから、ワンネスを荒唐無稽な想像あるいは単なる愚かなお話であると考えるのです。

この種のお話は本当にそうならなければわからないわけですから、ワンネスに至っていない段階でそのように「ワンネスなんて存在しない」と表現するのは正直といえばそうであるわけです。ですから、ワンネスを理解していないのにも関わらずワンネスを語る人よりは幾分かはマシであるわけですが、それでも、ワンネスがないと言い切るのは時期尚早であるわけです。

と言いますのも、数学の証明問題を学べばすぐにわかりますように「ない」ということを証明するのは全ての場合を網羅しなくてはならず、かなり難しいわけです。ですが、ワンネスを否定する人はただ単に「自分が理解できないから、自分が感じられないから」という理由で否定することがほとんどだと思うのです。注意深い人であれば、個人の意見として「ワンネスというものがあるのかもしれないけれども、自分には分からない」とだけ言う筈です。それが、人々の前に立って講師という立場でありながわ「ワンネスなんてない」みたいなお話を断言しつつ、それだけでなくモノマネで揶揄して見下して聴衆の笑いを誘うなど、スピリチュアル講師の風上にも置けない人が堂々と講師をしていたりします。

(続きます)