ルシファーがいなくなった天使界 - マリア姫とルシファー、天使界の物語 (9/9)

2024-11-10公開 (2024-10-20 記)
トピック:スピリチュアル: 天使

天使界はその後、ゼウスが長らく治めましたが、やがて、ゼウスの権威が落ち、新たな王が望まれるようになってゆきます。

と言うのも、天使界の住民は遥かに進んだ精神性を持っておりましたので、やがてはルシファーの気持ちを正しく理解するに至ったのでした。そもそも、ルシファーほどの力があるならば、ずるくやれば一人ずつ倒していくこともできたものを、何をわざわざ怖い姿をして引き返させたのだ、と。それに、戦いの仕方にしてもわざわざ兵士を遠くまでテレポーテーションさせるという回りくどいやり方をしており、それを鑑みるに、ルシファーは戦いたくなかったのだ、という解釈に至ります。元々の争いの原因はゼウスを始め住民たちの中に眠っていた不和が原因であり、ルシファーはそれを映し出す鏡として、私たち住民全員の不和を大天使ルシファーにぶつけてしまっただけなのだ。問題は私たち一人一人の中に眠っている不和こそが争いを作り出しているのだ、と。

この頃になると、ゼウスは必ずしも清く正しい存在というわけではなく、わだかまりのある存在、感情の起伏のある(まるでギリシャ神話の神々のような)存在であると天使界で理解されるようになりました。一方、ルシファーは気高かったのです。本当に問題があったのはルシファーではなく、ゼウスなど多くの天使たちの心の方だったのだ、という共通認識が広がりました。

この理解に至ることにより、天使界では、次第にルシファー待望論が巻き起こります。ルシファーに帰ってきてもらい、天使界を治めてもらおう、と、そのような機運が高まるのです。これは実のところかなり昔からありましたが、ルシファーはしばらく地球にいましたのでそのようなことはこれまで実現しませんでした。

ルシファーはその後ずっと地球に留まり、他の星系から来た多くの生命体と共に地球を見守り、時に分霊を地球に降ろして地球の行く末をコントロールしてきました。数多くの宇宙の存在が地球に関わっていますが、そのような高度に発達した宇宙人のような存在であってもルシファーの存在に気付くまではかなりの時間を要することもあるようです。今もルシファーはこの地球に関与し続けています。

やがて、天使界の様相も変わるにつれ、ある日、マリア姫がルシファーのところにやって来ました。ルシファーからしたらマリア姫は敵方でしたのでしばらくは様子を見ていましたし、以前にマリア姫に求婚したときはOKをもらえなかったために、どういうつもりなのか様子を見ていたのです。その後、かなりの長い間、マリア姫はルシファーと共に地球を見守っています。ずっと近くにいたことで、一緒にいることが当たり前のようになり、ついにマリア姫もルシファーを選んだのだ、という共通認識が生まれていきます。とは言いましても、地球にいる間はまだ結婚しているわけではなく、近くにいるだけの間柄であったようで、それは今も変わらないようです。

天使界もすっかり変わり、かつての天使界の大戦争も伝説として語られるようになりました。
ルシファーにしても、ゼウスにしても、ミカエルにしても、今は争ってはいません。
そもそも、皆、かなり高い精神性を持った優れた存在たちなのです。

ルシファーの分霊は、時には哲学者、時には科学者、時には武将、時には政治家、時には宗教家としてこの地球を導いて来ました。
同様に、他の天使の分霊もこの地球を導いて来ました。

天使界で新たな王が望まれるようになってからはゼウスの王国は既になくなり、王不在の期間が長く続いていました。
今、ルシファーが王として天使界への帰還が待ち望まれています。
地球の人類の精神性がある程度の成長を果たし、周囲からの手助けが不要になった時、ルシファーは天使界に帰ります。同様に、大勢の天使たちも地球を離れて天使界へと戻ります。

その時、ルシファーはマリア姫と結婚し、天使界の王になるのです。その時は、どうやら近いようです。

そして、マリア姫が私の守護霊の1人なのです。マリア姫が私に昔話を語ってくれたのです。

(続きます)