(続き)
そのような、平民が軽くあしらわれる社会が「お金のない世界」であり、貴族や支配者層は没落の心配がなくなって安心かもしれませんが平民は永久に平民になるのが「お金のない社会」なわけです。
それよりも、お金があれば対等なサービスを受けられる今の社会の方が健全であると言えます。今でも恣意的な部分はありますけどそれはバランスというもので、今は大半のサービスがお金で受けられますから健全とも言えるわけです。これからお金が有り余るようになると今よりも恣意的な社会になって会員制ですとか知り合いだけで通用するサービスが増えてくる可能性があり、それが振り切ると上記のように平民が救われない社会になりますが、お金がありつつも恣意的な部分が今よりも多少は増える程度がちょうど良いのではないかと思います。
今はお金さえあれば何でも受けられる、そうあるべき、という社会の風潮ですが、これから、お金が有り余るようになればお店の方がお客を選ぶようになってきて、そうなると、お金で平均的なサービスを受けられるお店と、お金以外の部分でそもそも分けられて平民は存在すら知らないサービスが増える状況になるように思います。それが振り切ることなく、ある程度のところで止まるのが新陳代謝も含めたバランスの良い状態かと思います。
ある程度は恣意的に、会員制やお客を選ぶサービスがあり、その一方で、お金だけで普通に受けられるサービスもあるのです。そのくらいが良いのではないかと思います。
であればお金が悪であるわけもなく、自称ライトワーカーが言うように「世の中の仕事は全て奴隷、お金は奴隷を作るための道具」みたいなお話も嘘だと分かります。結局、そのように、「わかりやすい」お話で単純な人を動かして大衆扇動し、社会をひっくり返すことで利益を得ようという人が一部にはいるのです。一般大衆が「お金は悪だ」と思って政府を転覆させたとして、その結果、お金がない社会というのは貴族が永久に君臨して新陳代謝もなく平民は一生平民であるという世の中になる可能性が高いのであり、そうなれば、いわば平民が全て本当の奴隷になるということでもあります。そんなことのために革命をしたところで平民が損するだけのことで、平民が騙された結果、平民ではなく貴族が大笑いをするだけのように思います。そのように、いいように操られている人がいて、自称ライトワーカーというような人もその操られている人の一部であるように思います。
確かにスピリチュアルな人が言うように宇宙にはお金はなくても、宇宙においては縁がなければ関わることのできないという深い溝がそれぞれの生命体あるいは意識体の間に存在しています。そうなれば、そもそも、サービスが存在していることにすら気がつかない、情報の遮断というものが絶対的に存在してしまうわけです。それよりも、看板が出ていて集客していて、お金さえあればある程度のサービスを受けられる、という今の現状の方が多くの人にとって幸せなのです。