(続き)
そのように、かつて他者あるいは他の文明への同調圧力がある状況で、今まで大人しくプレアデスの導きに従っていた他の文明の中に疑問の声が出るようになりました。「プレアデスはいいことを言っているが、実は、自分たちをコントロールして良いように使いたいだけなのではないか?」それはある程度は誤解でもありましたが、一方で、同調圧力というものは確かに存在しており、また、価値観においてもヒエラルキーによりプレアデス本星が最高、という暗黙の了解のようなものが当時はできていました。今もないとは言えません。
そして、そのように圧力をかけられていると、振る舞いや生活習慣を強要されてコントロールされてきたかのように思い違いをした惑星の住民たちは反旗を翻すのです。それはプレアデスからすれば野蛮な行為であり「悪」でした。プレアデスの「善」に対して、他の惑星が「悪」になったのです。
そして、その背景にはお互いの無理解があり、特にプレアデスの側からの他の星系の住民に対する無理解が多分にありました。プレアデスからすれば、自分たちと同じようにすれば全ての星系は幸せになると考えており、それは無理解によるものでもありましたし、又、同調圧力および価値観の押しつけでもありました。
善と悪という概念が生まれて二元性の論理が宇宙に広がるにはそれだけでなく多様な背景があるためにプレアデスがその全ての根本原因というわけではないのですが、少なくとも、他者への無理解という状況および同調圧力、それは節制という形で制度化され人々が学ぶべき常識とされたこともあり、その一方的な価値観に反発する文明もあったということです。
節制や道徳というのはかなりの部分で全ての文明に共通するものがあるとはいえ、意識の発達度合いによってその有り様は変わるわけです。それを、画一的な価値観で統一しようとしたことが間違いでした。一つの価値観というのは、意識の段階としても1つに固定されてしまうのです。それより低い意識段階の人は抑圧されて苦しいと思いますし、それより高い意識段階の人あるいはいるべき人は意識が上がっていかなくて天井が突っかかっているかのような抑圧を感じてしまうわけです。
(続きます)