ある程度の成長をすれば環境にさほど左右されなくなるとか言っている人もいますけど、まあ、あまり本気にしない方がいいと思います。基本的には人は環境に左右される生き物です。
同化してしまうと左右されないと言うかその基準にはまり込むので影響されない気がするだけで、成長もしなければ落ちにくい状況になるのかなと思います。
精神的な訓練には自分を変えることが必要で、そのためには静かな環境が必要だと思うわけです。
今の時代は山の中にこもらずに街で修行する時代だとか言う論調が数十年前から流行っていて、ことあるごとにそう言うこと言っている人がいますけど、あまり真に受けない方がいいと思います。
たしかにある程度の成長がなされた後はいいでしょうが、数年間は静かな環境で過ごさなければならない人の方が多いと思います。最初はそんなものです。それが普通です。
思えば、前世の記憶で誰かに相談された際、心安らかに暮らす環境がないことをその人は訴えておりましたが、私はたぶんそのことを十分に理解せずに環境の重要さを抜きにして精神的修行を解いたような気も致します。
その人の修行がうまくいかないことを他の理由に求めてしまっていました。
しかし、今から思えば、それは環境が必要だったのです。そんな簡単な答えであっても、恵まれた環境にいる人は相手の環境への想像力が足りなくなってしまうのだと思います。
であれば、ヨガのアシュラムとかで静かな環境にしばらく暮らすことは有用ですね。
昔も有用さを理解していたかと思いますが、最近になってより実感が湧いてきた気が致します。