英語でIT人材は海外へ流出する。まるで交通インフラ整備で地方の過疎化が起きたように。

2018-10-05
トピック:ITスタートアップ: 日本

私の出身は田舎なのですが、私が生まれる前後の40~50年ほど前はまだ道もそれほどよく整備されておらず、政治家が出馬して交通インフラ整備を主張したものでした。「交通インフラである新幹線、高速道路、バイパスが整備されれば地方と都会が結ばれて町(田舎)は豊かになる」と言ってよく当選していました。その後、公約通りに交通インフラが整備されて起こったのは全くその逆で、地方のリソースが都会へと流出するようになったのです。田舎の人は田舎暮らしに興味を失い、都会に惹かれ、田舎は過疎化しました。これは地元の土建業に仕事を与えるための票集めの論法にすぎなかったのかもしれず、こうなることは政治家はよくご存知だったのかもしれませんし、ご自身が主張されるように意図しない結果だったのかもしれませんが、とにかくそのようになりました。

同様のことが、田舎を日本、地方に住む人々を日本人と読み替えてみます。特に、IT人材の日本人に置き換えて考えてみます。田舎で交通インフラに相当するものがIT人材にとっては英語になるでしょう。田舎の人が交通インフラを手に入れたのと同様に、日本に住むIT人材が英語を手に入れつつあります。田舎の人が田舎に留まる必要がなくなって都会に出て行ったのと同様、海外への扉である英語を身につけた人材は日本という小さな島国に留まる必要はなくなります。田舎で面倒な年寄りの面倒を見たり粘着性の人々と付き合ったり地元の名士の相手をするよりは都会に出てゆくことを選ぶ人が大勢いたのと同様、税金は年々高くなり、年寄り向きの政策ばかりが通るこの日本にいつまでも留まって搾取され続ける必要はないわけです。元々IT人材であればスキルも海外と共通ですので海外進出はし易くなります。

政府としては、英語ができるようになって海外の人材を日本に取り込みたいと思っているのかもしれませんが、実際に起こるのはその逆で、人材の世界への流出になるでしょう。実際、友人と私もその話をしており、こんな日本に留まっているよりは海外で働こうと色々と策を練っています。日本の企業で安月給に留まるよりは、海外で働くことも視野に入れています。

噂話ですが、その友人によると、戦後の教育で英語の読み書きを重視して会話を教えなかったのは日本の人材を海外へ流出させないようにするためだったそうです。であれば、その政治家はとてつもなく優秀だったのでしょう。

アメリカにIT関連で赴任している知人曰く、今や日本こそがグローバルに見て一番「安くて」コストパフォーマンスが良い人材だという。

私と友人は以前からそのようなことを話し合っていたのだが、友人の赴任先の社長さん(日本人赴任者)もその意見に同意しているという。

その根本原因は、言葉は悪いがその赴任先の社長さんの言葉をそのまま言うと「日本には24時間働く馬鹿が大勢いるから」だという。アメリカ人は絶対に週末は働かなくて教会に行くし家族との時間を大切にするが日本人は会社のために週末を潰すと言う。インド人も祭りや自己都合でかなり休むし、そもそもインドですら給与がかなり高くなってきているので日本人とそう変わらない給与の人もいたりする。シンガポールの給与はとっくの昔に日本人を抜かしています。日本人はサービス残業をするような人もいるので、赴任先の社長さんのような発言も納得できる。

これは私の周囲では周知の事実だが、今だに日本人はインド人が「安い」人材だと思っています。確かに月給ベースで見たら日本人より安いことが多いが、分業の文化で事細かくに指示する必要があるし、日本人は曖昧な要求でもなんとか作ってくれる。グローバルにみればそれは「コンサル」であり高給取りの仕事であり、月300万円の仕事であるのだが日本では実装レベルの担当者が細かい要求を聞いてくれる上に、本来は顧客の責任のことまでIT開発会社の責任として押し付けられるのが当然になっています。グローバルに見たらそれは通じないので、同じことをインドの会社に発注したら追加請求されるところを日本の会社は請求しないので発注者側から見たら日本は「安く」見える。よって、グローバルにみれば日本人は「安い人材」だ。かと言って日本で高いお金を取ろうとしても取れないので単価は上がらない。日本の顧客(クライアント)はパワハラが多くて、要求をしっかり出せないのに怒鳴ったり殿様対応を当然のように要求してくるので面倒だし、そもそもあまりお金を払う気のない乞食のような顧客が多いのでやっていられないと思っている人は私の周囲に大勢います。乞食のような顧客はいかに安く作ったかを自慢するし、どこかのおかしなIT技術者がパワハラされるがまま安く作ってしまったりするとそれが定説になってしまうし、裁判の事例を見てもクライアントに有利に働いているし、請負の法律も長年の保証を義務化しており、IT開発会社はとてもやっていられない状況になっています。IT技術者があまりにも安く作ってしまって、IT技術者はカツカツの生活をしていながら顧客が潤うような状況を数多く見てきたが、何故かはよくわからないがIT技術者はそんな安く作るのが当然だと思っているらしい。であれば、世界の状況を一度知った日本人のIT技術者が英語という武器を手に入れたら海外に出てゆくのは当然。外に出られるのであれば、こんなパワハラと乞食がたむろしている国で奴隷のように使われる理由はないわけです。

日本だと、会社にもよるが、サービス残業をしないとパワハラでネチネチと精神をやられ、深夜残業や休日出勤せざるを得ない精神状態に追い込んで最後は使い捨てされる場合も多い。特に富士通系列は最悪だし、子会社ならまだともかく、下請けのパワハラは尋常ではなく、そもそも論理的に破綻していることを言って精神的に追い詰めるのでもともと健全な人も数年のうちに精神をやられるかそれに染まって加害者側に回ることが多い。日本で健全なIT企業は、昔ながらのところではなく、新興の、自身でサービスを提供しているところは健全な場合もある。それよりは、海外の方が健全なことが多いし給与もきちんとしていることが多い。もちろん、変な会社も多いですけど。

とまあ、とある日、そんなことをチャットで話していました。

この種のサービス残業およびパワハラ、そして一部には「暴力」のある日本のIT業界は必ずや世界で日本の評判を地に落としてゆくでしょう。これは寝言ではなく、私がかつて務めていた会社のシンガポール支社に転職してきた現地採用の子が、富士通のシンガポール支社で働いていたときに日本人赴任者が他の赴任者を罵倒して精神的におかしくさせたばかりか、殴る蹴るを繰り返していてとても怖かった、と話していた。赴任しているくらいだから日本ではそれなりに評価を受けていたのでしょう。であれば、これは単なる下っ端の戯言として片付けるわけにはいかない。口でパワハラするばかりか、暴力で相手を膝まづかせようとするようなやり方では、到底、世界の心を掴むことはできない。それが小さな吹けば飛ぶような会社ならばともかく、日本を代表する富士通のような会社で行われているのでは日本の評判は地に堕ちる。その現地採用の子は本当に怖がっているらしく、それほどであれば、他の人にその噂はとてつもなく広まっているのでしょう。少なくとも、私のかつての赴任者仲間では有名な話だったので小さな赴任者社会では知れ渡っていると思われる。こういう話は広まるのが早いし信憑性もある。

そもそも、要求をきちんと出せない時点で日本のITは下に見られています。要求をきちんと出すのは世界標準のITでは当たり前だが、日本では裁判所までが発注側(クライアント)寄りになっており、クライアントはあまりよく分からないのだからITシステム開発会社がそのくらいは考慮すべき、などという判決を堂々と出しているが故にクライアントが曖昧な要求で良いという風潮が定着しています。

私のかつての赴任者社会では日本のITはさほど優秀でもない、というのが定説だが、日本のマスコミは日本人IT
優秀説を広めているので実際に世界を見ている赴任者仲間の肌感覚とはかなりズレがある。

だからと言って私のような個人が何を言ったところで大きなところは変わらないので、個人ができることと言ったらITの仕事を辞めるか或いは世界に出てゆくという選択肢になるわけです。

考えようによっては、日本のITは安いのだから海外から日本に発注するのならアリかもしれないですしね。日本にいるIT技術者が死ぬ思いで作るのが当然だと思っているのであれば、自分で決めたルールなのだからそれに従えば本人も不満はないのでしょう。嫌ならば辞めるか出てゆけば良いのです。私としては日本のIT技術者が総ボイコットして欲しいと思っていますが、それに甘んじているのならば使わせて頂くまでのことです。まあ、そういう機会があれば、の話ですけど。

日本の場合、事細かなことを言うと「そんなことより大局を見るべき」とか言われ、大局を語ると「もっと細かな事を考えろ」と言われ、結局は押さえつけるだけの詭弁でしかなく、あれこれ言葉で「ごまかし」をされるだけの日本ではお互いがお互いを引っ張りあって落ちてゆくだけです。海外の場合はそこははっきりしていて、事細かに指示が出せない人は下に見られます。大局を見るのはマネージャーの役目ですから、例えば実装者が大局の誤りに気付くことがあったとしても、それを指摘こそすれ、自分の責任とは考えず、日本のように、それをカバーするために週末まで働くようなことはしません。海外であれば、それは顧客或いは仕様を纏めた人の責任だから自分には責任がないと完全に割り切って考えますから、その責任をカバーしようとは思いません。これは良し悪しではありますが、世界はそう言うところなのですから日本人が他人の責任を負おうとしても理解されないですし、そう言う世界と関わり合いを持つ日本人は尻拭いばかりする役目に回されることもあります。

海外では説明責任があります。間違ったことを言えば責任はありますが、日本の場合は「クライアントはよくわからないのだから開発会社が指摘するのが当然」などという裁判の判決が出てクライアントの責任が問われないことがあります。だから、クライアントは「俺はよくわからない」という黄金の言葉を連発するのでしょう。海外ならそんな発言は裁判でも無視されます。

ですから、海外に出るのであれば海外のやり方を理解しないといけないですね。日本の場合は仕様書が出来上がっても、ページ数さえあれば「こんなにも出来ている」とみなされるのですが、海外の場合は、その通りに実装してきますから、論理的におかしかった場合でも責任は絶対に取りません。それがグローバルスタンダード。顧客の落ち度をITシステム会社が被るなんて言うガラパゴスな日本の風潮は世界では通用しません。顧客にとってはそれが天国でしょうけど、海外のITシステム会社に「安いから」と言って発注したら、要求をしっかり出せない日本のクライアントは必ず泣き目を見ます。結局、日本のIT技術者を搾取するのが一番安上がりと気付くことになりますが、それも、日本にIT技術者がいる間だけのことです。海外の人材が入ってきたり、日本の人材が海外に流出したらそんな状況も変わってゆくでしょう、と思いたいところですが、今日本で奴隷のようにこき使われているIT人材が年寄りになって引退しないと変わらないでしょうね。あと数十年。私はそれを待つわけにはいかないので、他の方法を考えないといけないわけです。

海外だと、そもそも「怒鳴る」ような人材は下の下とみなされますからね。更には「暴力」なんて全く相手にされないどころか、人間扱いされません。メンタル面での振る舞いも重要ですけど、足を引っ張りあっている日本ではリーダーが出にくい状況になっていますからね。かと言ってIT技術にしても、日本の場合は「文系の方がいい」なんて言われているような状況で、コーディングもまともに出来ない人材が「コーディングなんて下がやるもの」なんて言っているので、設計からコーディングまでマルチにこなす世界の人材と渡り合える人は稀ですし、日本の場合、そう言う人は評価されないので伸びません。日本がIT技術凄いなんて言っているのは日本人だけなのに、多くの日本人はそれを信じません。ただ単に、昔は日本円が強かっただけの話ですが、今は為替ドル円レートはそのままでも、海外の物価が数倍にどんどん跳ね上がっていますので日本人はどんどんと貧乏になってきていて、お金でも海外に負けつつある。こんな状況も海外は知りつつありますから、ますます日本人は世界で目立たない存在になってゆきます。イギリスのように「自分たちはかつて世界を治めていて、技術も凄かった」と自称する国になってゆくのでしょう。自称天才の国・日本、と言うわけです。

■事例
日本の発注者(クライアント)は往々にして、リスクを外注に丸投げします。そして、出来なければ「請負契約」を盾にして無理やり作らせます。又、日本の発注者(クライアント)は何度も見積もりを繰り返して、無料のままIT開発会社に「発注前提」と言って騙して作業させて、ある程度出来てきたら再度見積もりをして更に安いところに発注して終わりにするような悪質な発注者(クライアント)がゴロゴロいます。

例えば、iPhoneとAndroidアプリを改造して20万円とかで希望を出すような場合、更にそこから値切ってくるような悪質さです。例が悪いですかね? 例えば、一軒家を500万円で建ててもらおうとしているのにいくつも相見積もりを出して、建築会社に迷惑をかけるようなものと言ったら解りが良いでしょうか。一軒家を500万円から450万円に値切ってくるようなお客は建築会社は相手にしなくて追い出すでしょう。そんな感じの発注者(クライアント)がゴロゴロいます。それでいてVIP対応しないとキレてくるのですからたまりません。500万円で家を建てるなら自分で勉強をするのが当然で、しかも、何件も相見積もりを出すなんていう非常識なことをしたら建築会社はキレて当然です。開発会社だって同じです。モンスター・クライアントの相手なんてしていられません。値引きするためには多少なりとも人を使わないと行けませんが、当然、費用がかかります。もともと激安で作ろうとしているのであればクライアントが内容について説明をして協力をするのが当然なのにVIP対応が当然だから勝手に開発会社が調べて提案すべきと思っているモンスター・クライアントが意外にわらわらといます。そんな激安で作るのならば1社に見てもらったら発注すればいいのに、明らかに発注直前まで無料で検討してもらった案件をそのまま流用して他の会社に続きを検討させるような非常識な会社がゴロゴロしているのです。

具体的には、この前、簡単なiPhone/Androidアプリの改造だと言うから話を聞きに言ったところ「俺はよくわからん」と社長直々に言った挙句、担当者もいない有様。よくわからない、などというのは責任を持ちたくなくて、後で「分からないと言っただろう」と言って開発会社に全責任を負わせるための発言だからそんなことを言う時点で受注はナシと思ったがもう少しだけ話を聞いてみることに。聞くと、相見積もりをしていて、他の会社は16万とかでやると言っているからもっと安いところを探していると言う。こんな、一軒家を500万円で建てようとしているようなものなのに開発会社に作業を少なからずさせて何件も見積もり出しているようなコスト感覚のないような顧客というだけで幻滅したので受注はナシと判断。今回せっかく作業しても次の仕事があるかどうかも分からない、と言う継続性のない相手という時点で更に受注はナシと判断したが、とりあえずいつ頃作ったのか聞いたら何年も前だと言うではないか。それでいて16万で改造すると言っている他の会社は見誤っていると完璧にわかったので、やはり受注はありえないと判断。多分、受注した会社は後でそれに気付いて追加で100万円でも請求しようとするだろうが、それでおそらくモメにモメるでしょう。簡単にキレるようなモンスター・クライアントに追加で100万請求なんて受け入れるわけがない。説明してあげようかなと思ったけど、あまりにも非協力的だったので勝手にさせることにした。受注しないのなら関係ないですからね。発言からいろいろ見抜くのもスキルのうちで、非常識なクライアントにわざわざ教えてあげる必要もないわけです。

ちょっと専門的になってしまうが、iPhoneのアプリの開発言語は昔はObjective-Cという言語でその後Swiftという言語に変わったのだが、作成した年と最後に更新した年を聞くだけで昔のObjective-Cだとわかった。最後に更新した年はSwiftはまだなかったのだ。であればSwiftより難易度が高いので単価は高くなるが、他の開発会社は見積もりを間違っていると判断。更には、今はSwiftが主流なので各種機能がSwift対応がメインになってきているし、改造しようとしたらSwift対応が必須になって追加請求が必要になるだろうと推測した。もしかしたらObjective-Cのまま頑張るかもしれないが、きちんと直そうとするならSwift対応が必要になるでしょう。もしかしたらObjective-Cだと審査で落ちる場合もあるかもしれないのもリスクだ。少なくともSwiftは古いバージョンだと審査が通らないので、それも十分にあり得る。おそらくSwiftへの更新には200~300万円かかるが、もしかして100万円でやる酔狂な会社もあるかもしれない。どちらにせよ16万円の仕事ではない。

そんなことを説明しようかと思ったが、クライアントが聞く耳を持たないし、そもそも説明してあげる義務もないので黙って断ったら案の定キレてきた。「俺の時間を無駄にしやがって」とか言うが、20万で発注しようとする非常識なクライアントがそんなことを言う権利はない。これが常識的な価格である100~200万円払う気のあるクライアントならそんなことも言う権利がなくもないが、非常識な価格しか払うつもりがないクライアントがそんなこと言っても、ただのモンスター・クライアントでしかない。

こんな非常識なクライアントがゴロゴロしている日本ですから、IT技術者はそんなクライアントを相手をしても精神を擦り切らすだけで人生の無駄遣いです。

そんな非常識なクライアントでも、たまに酔狂なIT技術者・IT開発会社が受けてしまって安く作れることもあるかもしれないですから世の中は不思議なものです。でも、大抵の場合はそんな非常識なクライアントは相手にされないでしょうけど、学生上がりの世間知らずなベンチャー開発会社は騙されるかもしれませんね。私が上で話を聞きに行ったところも、長い間、学生上がりのベンチャー開発会社に作らせていたがその会社が事業を閉じたので他の開発会社を探していると言うことだったが、その学生上がりのベンチャー開発会社は都合の良いカモになって色々してあげていたんだろうなあ、と想像できます。元々の要求にないことを次々に行って作らせるようなクライアントは、程度問題ではありますが、非常識なほどやらせるようなクライアントは相手にしてはいけないのです。16万で大改造させるような非常識なクライアントは、酔狂な人以外は相手にしないでしょう・・・ と思いたいところですが、それでも世の中は不思議なことに、それでも仕事をする人がいるんですねえ。日本ってとても不思議なところです。そんなに安いならIT技術者なんて辞めてしまった方が稼げると思いますけどね。乞食のように金のないクライアントや金を払うつもりがないクライアントとはそもそも付き合わなければいいだけなんですけどね。仕事に関しては、お金の切れ目は縁の切れ目です。

きちんとお金を払う顧客ならば、開発会社もきちんと対応するのです。500万円で家を建てようとしている人は建築会社にあれこれVIP対応を期待することはできないのと同様、たった20万円しか払おうとしない顧客が開発会社にあれこれとVIP対応を要求するなんておかしな話です。それでいて対応が少しでも気に食わないと怒鳴ったり罵ったりネットに悪口をばら撒いたりするモンスター・クライアントがいるわけです。たまに、このような常識外れの安値でやらせようとしているのにも関わらずVIP対応の必要性の正当性を論してくるような勘違いもいるから面白いですね。そう言う話はきちんと金払う人だけができるのですよ。そう言う常識的な対応は、お金を払っている人だけが受け取ることができるのです。常識を論する資格があるのか、というお話です。

そんな仕事は最初から察して引き受けないのが一番ですが、引き受けた後にそれが判明して、あまりにも揉めるならば開発会社は「お金はいらないから開発を辞める」と言って一切手を引くのが潔いやり方です。損害賠償請求されるかもしれませんがそれも仕方がないでしょう。開発を続けた方がよほど損失になることが多い筈なので早めに引けばいいのです。それでも開発会社は続けてしまうからクライアントになめられるわけです。途中で辞めるのは海外だと普通ですよ。要求をコロコロ変えたとしても、きちんとお金払うなら普通にやってくれますが、要求を変えても追加でお金を払おうとしない顧客は相手にされなくなります。それがグローバルスタンダードです。

私も、日本で受注開発をやろうとした時に、最初は健全に費用請求しようと思いましたが、24時間働いて安く作業するような「馬鹿なIT技術者」が大勢いるためにコスト競争に勝てないとすぐに気付き、受注開発はやめました。日本でやるならWebサービス提供しかないですね。受注開発は立場が悪すぎます。他人のためにリスクを背負ってあげるようなカモのIT開発会社が減らない限り日本の状況は変わらないのでしょうね。

この世は喜劇でしかないと思いますよ。労せずして金を山のように稼ぐ人がいる一方、逆の人もいます。正当かどうかは自分が決めることでしかない。この安値でやるのが正しいと思えばそうなるし、違うと思えばそうなる。判断を相手に譲り渡してしまって、自分の判断をしていない人が多いからこんなことになるのだ。上に書いた学生上がりのベンチャーのように、相手の意見をハイハイ言って聞いていたら倒産してしまったなんてことはよくある話だ。倒産してもクライアントは全く同情してはくれないよ。下級の人材ほど「顧客の言うことはハイハイ聞くべし」という社是を掲げています。そこに「自分」がないので相手に搾取されるわけです。

最低100万、適正200~300万円の仕事を20万円が予算だと言われて、断ったら怖い系の圧力で罵倒された経験がある人がどのくらいいるでしょう? 開発会社はITのプロで、クライアントはITに関しては全くの素人だ。単純な概要レベルのキーワードも知らないようなレベルの素人クライアントが顔を真っ赤にして怒鳴って開発会社にやらせることが正当化されるような業界に未来はないよ。日本でも若者はそんな仕事には関わらない方がいいし、海外では全く通用しない。怒鳴った時点で下の下の下流ですからね。論理的に静かに言えない人材は世界では全く通用しません。怒鳴られた時にちょっとでも検討する気配を見せたら「ニヤリ」とした顔を垣間見せるモンスター・クライアントがいますが、その気持ち悪さったらありゃしないです。安くこき使おうとしているのがミエミエです。こんな業界、誰も関わるべきではないです。それでも、悪徳商法のごとく、世間知らずの若者は騙されるのでしょうね。繰り返しますが、日本でIT関連の仕事につくなら自社サービスやっているところをオススメしますよ。受注開発には関わらない方が良いです。あるいは、海外に出てゆくかですね。

日本人はお人好しなのか、何かちょっと言われるとすぐに真に受けます。海外の場合、理由がなければスルーするのが当たり前ですが、理由がなくても日本人は間に受けます。海外では、理由が矛盾しているような場合は御都合主義と見なされて完全に相手にされなくなりますが、日本人は何故かそんなクライアントや上司にも付き合ってしまうのです。下流の人材になればなるほど理由が矛盾するものです。下流の人材になればなるほど怒鳴ったりマインドコントロールして他人をコントロールするものです。そんな下流の人材は世界では通用しません。日本のマインコントロール社会に染まる前に、特に若者は世界へと出て行くのがいいと思いますよ。上にも書いたように、自社サービスをしている会社はそれぞれなので良いところはあると思います。とはいっても、少なからずこう言った文化に影響はされているでしょうから、日本のIT業界は全くお勧めしませんね。

IT技術者は論理が大事で緻密な作業をする筈なのに顧客に矛盾した要求を出されてもハイハイ答えていたら、出来上がった時にクライアントに「なんだこれは」「こんなの頼んでない」と怒鳴られて炎上しますよ。かと言って矛盾点を指摘すれば「お前はうるさい」と言われることもあるし、ハイハイ答えつつ違うように少しづつ説得して方向転換しつつ作るという高等テクニックが必要とされる面倒な日本のIT社会ですよ。それでいてお金が安いのだからやっていられませんね。海外へ出ましょう。

日本で一番下とみなされている「IT土方」みたいな人が一番海外で活躍できると思いますよ。日本の場合はほとんど丸投げですからプロジェクトマネージャーや設計者の理解よりも一番下の実装者の理解の方が進んでいることが多々ありますから、そこにこそノウハウや技術が貯まっているのです。

海外では設計者と実装者とが一体になってプログラマと呼ばれていますので、日本でコーダを意味するプログラマとは役割が違っています。海外でプログラマと言えば設計から実装およびテストまで一通りできないと通用しませんので、日本の設計者は設計が中途半端でコーディングはできないので海外で通用せず、日本のプロジェクトマネージャーのほとんどは下任せできちんと指示できないので海外では通用せず、日本で一番下とみなされているプログラマこそが海外で通用する人材なわけです。日本ではプログラマは実装するだけだと評価されていますが実際は設計はプログラマが行っていて設計をしている筈のシステムエンジニアは成果泥棒しているだけなんて普通によくあることですからね。そうじゃない場合の方が珍しいのでは。あるいは、分担制ではなく同じ人がシステムエンジニアとプログラマを兼ねている場合はうまくいっているかも知れませんが、それはつまりは海外で言うところの設計から実装までできるプログラマなわけで、そのプログラマは海外で通じるでしょう。

というわけで、設計もできてプログラミングもできる人材は英語を勉強してどんどんと海外へ出ましょう、というお話でした。海外で一番稼げる人が安い給与で甘んじている必要はありませんよ。

大人が子供に勉強の必要性を教える時に給与だとか就職だとかばかり言いますが、重要なのはそこじゃないと思いますよ。勉強しないでいると「まとも」な人がいる会社に就職できないから、理屈がきちんと通じる会社に勤めるためには勉強した方が良いのですよ。そうでなければ訳のわからない上司の下でパワハラ・モラハラだけでなく、訳のわからないことを言われたり理不尽な押し付けをされてメンタルをやられます。学歴が低かったり給与が安いところほど「訳のわからない、精神的におかしい、他人を見下す人」がいる割合が多くなります。だから、きちんと勉強して「まとも」な人がいる会社に勤めるべきなんですね。

ITバブル以前は優秀なプログラマが大勢いたんですけど、最近はよくわかりませんね。どこに行ってしまったのでしょう。あまり見かけなくなりました。趣味に走ったり、辞めてしまったのかもしれないですね。