死んだ後も基本的には生きているときと同じ姿、特に若い頃の姿を保って生き続けるわけですけれども、そのような魂というか幽体、平たく言えば幽霊さん、霊さん、のように意思を持った存在がまずいるわけです。
その一方で、その霊としての存在ではない存在、固定的なものもあるわけです。山であるとか家であるとか壁であるとかもろもろのものも霊界にはあります。
ですけど、それはこの世のように固定したものではなくて、人・・・ というか、意思を持った霊さんであればそのような周囲の環境はどうにでもできてしまうわけですよね。
例えば、私が昔やった時のお話。
私が死んだらあの世に帰って、今まで一緒に生きてきた過去生の人生での妻とか仲の良かった人が沢山集まっている場所があるわけですけど、その場所で、昔、こういうことがありました。
ある人生を終えて妻を連れてそこに行ったら、過去生の妻が沢山待っていて「おかえりなさい!!」と歓迎してくれたわけです。
ですけど、その最後の人生で妻をしていた魂は理解できなくて「え? え? え?」と、頭の中がグルグル回転しているわけです(苦笑)
魂というか、形は妻のままなので、まあ、平たく言えば妻があの世に行ったら、ということです。そんなに生きているときと変わりません。
もっと具体的に言うと、夫婦のうちで夫が先に死ぬか妻が先に死ぬかはそれぞれですけど女性が長生きする場合が多くて、夫が先に死んで仲の良い人がちが沢山いる場所に帰った後、少し時間が経った後に妻が死ぬわけです。
すると、妻はどこに行って良いのかわかりませんから、夫が迎えにいくわけですね。
・・・仲が悪かった夫婦の場合はどうなるか知りません。まあ、私の場合はこんな感じのことが多いです。
そして迎えに行って、「こっちだよ」と連れてきたら他の過去生の妻とかが沢山いるわけですから、頭が混乱します(苦笑)
・・・なんなのこれ??? って感じになるみたいです。
まあ、みんないい子たちですから割と仲良くやってくれるのですが、お互いに、ちょっと、どう接していいのかわからないこともあるようです。ちょっと戸惑い気味です。
そんな時、特に慣れずにいきなりそこに連れてこられた妻は混乱して、最初は特に夫(というか私ですけど)に泣きついて「えーん、えーん。私だけのあなた(私のこと)だと思っていたのに」みたいに甘えたり、あるいは、他の妻が親しく話そうとすると「いまは私の夫だから!」みたいに言ったりすることもあって、時折、特に人生が終わって帰ってきたばかりの頃はちょっとすれ違いが発生します。
ですけど、私の場合・・・・ 他の人はどうしてるか知りませんけど、私はあの世では1人を選ぶということはしなくて、みんな楽しく暮せばいいじゃない、と思っているのでそう説得するのですが、なかなか聞き分けが悪い子もいるわけです。
そして、なかなか理解せずにその新しい妻ばかりかまっていると、他の過去生の妻たちがどこか遠くから少し睨みつけるようになって、ちょっと怖くなったりします(苦笑)
こわーーー
と思いつつ、どうしようもないのでこの子を少しの間、外にお使いに出すことにしました。
実際のところそこは霊界なのですから遠くのところに行くにも一瞬で行けるのですけど、私の中でイメージを強く作り込んで、遠くの街まで歩きでお使いに行かなくてはならない・・・ そこに行くまでには山をいくつも超えて、何日もかかる。そのお使いをお願いしたい・・・ というストーリーを作って、その、困ったちゃんの最後の元妻の頭の中にイメージを送り込みました。
そうすると、その元妻は暗示にかかったようになってお使いに行かなくちゃ、みたいな気になって、他の元妻たちが「そうね! 遠くに行くのなら準備しなきゃね! これとかこれも持つといいわよ! 服とかもこれとかがいいんじゃない? 」みたいに、みんないい子ですからお世話をやいてくれたものでした。
もちろん、全ては暗示ではあるのですけど、あの世では暗示であってもいわば本当の出来事なのです。現実は思いが作り上げる、みたいなお話はあの世ではそのまんま本当に起こることです。
そして、その困ったちゃんの妻をみんなで壮大に送り出して、みんな家の外に出て「いってらっしゃいー!」の見送りをした後、私はようやく落ち着けて「ふう。やっと開放してくれたよ(苦笑)」と言って、そのさまをずっと眺めていた元妻たちと仲良く話し始めたのでした。
そして、どんちゃん騒ぎが何日も続きましたけど、その間も、困ったちゃんの元妻はずっと歩きでお使いに行っていたのでした。実際は一瞬でいけますし、実際のところお使いなんてのもなくてそれすらも暗示だったのですけど、あの世ですから、それも現実なのですよね。
そして、困ったちゃんの元妻が戻って、最初こそ困惑しましたけど、割と落ち着いてくれました。ふう。
そんなこともありました。
あとはね、元妻から時々アプローチがあって、今夜は貴方と一緒に寝たいわ・・・ みたいな積極的なお話がある時は、部屋とかベッドとかも一瞬でイメージしてそれが現れて、そこはプライベートルームになります。記憶とかは生きているものがだいたいはそのまま使われる気がしますね。
あとは、あの世でも料理や食事というものがあって、それもイメージすればすぐに出てきます。
味とかもしっかりあって、美味しいとか美味しくないとか、意外にはっきりとしていますね。
そんな感じであの世は好きにできるのですけど、それでも、人の魂というのは作り出せなくて、いい子というのは地上で見つけてくるしかない、という感じです。
会話する相手は見つけてこないといけないですけど、物であればいくらでも自由になるわけです。