スピリチュアリストのドリーン・バーチューは第三の目を開くトレーニングとして古代のオームのマントラを勧めています。
(エジプトの)神官は、自分の生徒たちに「オーム」の3つの音節、「アー」「ウー」「ンー」という3つの音節をはっきり注意深く発音するように教えていました(「オーム」は英語では”Aum”と書き、"Ahh" "Uuuu" "Mmm" の3つの音から成る)。古代の調子で唱えてみると、第三の目のあたりで振動が感じられるでしょう。それを心の中で唱えてみてください。「エンジェル・ガイダンス(ドリーン・バーチュー著)」
同様のことは大白色聖同胞団という団体の文献にも記載されています。
例えば、(チベットのマントラである)オーム・マニ・パードム・オームは、Om-Man-i-Pad-Me-Om と六音節を持っていたと考えられていた。しかし、これは正しくない。Om (オム)は、一音節ではなく、正しく発音すると Aum (アウム) と2音節になり、(中略)ア・ウム、マ・ニ、パ・ドム、フム、ア・ウム、タット、サット、ア・ウムと唱えるのである。「ヨガの真義(M.ドーリル著)」
これを試してみましたが、早速、眉間および頭の中心部分に反応がありました。
ドリーン・バーチューでは3音節、「ヨガの真義」には2音節という違いこそあれ、単に「オーム」と唱えるよりは区切って唱えた方が効果がありそうです。
ヴェーダの勉強会においてオームの発音について習ったことがありますが、オームはもともと2つに分かれていて、それをサンディ・ルール(連音変化のルール)で繋げて読む、ということでした。ですから現代においては繋げて読むのが正しいのだとは思いますが、古代の読み方の方が効果がありそうな感じが致します。
今までは息を観察する瞑想が中心でしたが、ここ数日チベットのマントラを上記の発音で唱えてみたところ、変化を感じています。ただ、効果がありすぎるのか、ちょっと意識が疲れやすい気も致します。今までにない眠気が出て来ます。
今までマントラ瞑想の効果に疑問が多少なりともあったのですが、このチベットのマントラを古代の唱え方で試したところこのような状態になって来ましたので、マントラ瞑想の効果を見直しているところです。
以前ですとマントラ瞑想は単なる「集中」の対象でしかなかったと思います。しかし、このマントラによる内的な変化は大きいような気が致します。これ、効果がありすぎるかもしれませんので自分でやるのは注意深くしないと危険なような気も致します。本来はグルから伝授されるべきものだ、というのも理解できます。
マントラにはそれぞれ効果があって、正しく唱えないと効果がないとはよく言われていることですが、有名なマントラであっても古代の唱え方と比べると違っている、なんてこともあるのですね。私にはどちらが本当に正しいのかの判断は付きかねますが、古代の唱え方の方が私の体が反応しています。
続き: 古代の唱え方でのチベットのマントラ瞑想による変化