私は割と目の良い方ですけど、スローモーションのヴィパッサナー状態になってくると視界に遠近感がなくなっていることに気がつきました。
自転車などを運転しているとすれ違う際の距離感がうまく掴めなくて割と危険です... 今は何となくすれ違っていますけど、自動車や自転車の運転でよくぶつける人の気持ちが分かったような気が致します。
視界がテレビやパソコンの画面のように平べったいもののように感じられて、世界が3次元かどうかすらよくわからなくなってきます。
地球を宇宙から眺める映像を見ても、本当に地球が球状なのか実感が湧きません。以前は当たり前だと思っていたのですが。
ひょっとして、中世で地球が平面だと思っていた人はこのような視界の遠近感のない人たちだったりしたのでしょうか? 絵にしても昔は遠近感がなかったと言いますし。 最近はヴィパッサナー状態が失われてしまったが故に遠近感が認識されるようになった、という仮説も成り立ちます。
遠近感はどうしてなくなってしまったのだろう... と思いつつ視界を更に観察してみたのですが、おそらく次のようなことではないかなと。
以前は1秒に3回くらい映像認識されてパラパラアニメのように映像が切り替わっていましたが、そのくらいですと切り替わりの際に差がかなりありますので、ビフォー(前)・アフター(後)の違いがそれなりにあって、左右の目の視界の差によって遠近感が認識されたのかなと思います。
今はヴィパッサナー状態で1秒間のうちにもっと細かくスローモーションのように映像が認識されますのでビフォー(前)・アフター(後)の違いがそれほどなく、割と似たような映像が続いて連続して認識されますので遠近感をさほど感じないのかな、と理解しました。
あるいは、以前ちょっと書きましたがサードアイ(あるいはフォースアイ)と呼ばれているものは単眼だったと思いますのでそれが原因で遠近感がなくなってきたのかなと最初は思ったりもしましたが、それよりも、上記に書いたことが理由な気が今はしています。
例えば道の遠くを眺めたとき、以前でしたら道の遠くにあるものが遠近感と共に直感的に遠くだと感じられたのですが、今はただの景色として平べったい映像として認識されており、手を伸ばせばすぐに手が届きそうな気がしています。もちろん届かないことは頭では分かっているので試したりはしませんけど、視界だけを見ると世界が平たく感じられて遠近感が失われています。
この状態ですと、実体が本当に目の前にあるのかどうかもよくわかりません。
たまに理論で聞かれるように、どこか遠くに実体があって目に見えているのはただの映像あるいはホログラムなのかもしれない、というお話もあながち嘘ではないかもしれない気がしてきています。
まあ、おそらくは遠くにあるというよりもほとんど同じ位置だけれどもちょっとだけズレたところにある、というくらいかな、という気もします。
どちらにせよ確かなことは遠近感がなくなってきているということで、そうなってくると、自然と自分と他人との区別もよく分からなくなってきています。全部が映像で平ら、あるいはホログラムならば自分も相手も大して差がない、と言いますか、どちらも映像でしかない、あるいは、どちらもホログラムでしかない... となると、「自分」という存在が消えてしまいます。
まあ、とりあえず今のところの認識はそんなところです。これが良いとも悪いとも判断する必要がなくて、ひとまずは、今の状態を更に進めてみることにします。