静寂の境地、イダとピンガラ、スシュムナ、の順番

2021-10-13 記
トピック:スピリチュアル: 瞑想録

眉間に集中する瞑想をして、まずは静寂の境地になるのを待ちます。

静寂の境地を願ったり強く意図するのではなく、静寂の境地を想像するのでもなく、静寂の境地を多少は期待したり多少は予測したり多少は意図してもいいですけど、基本はそういう願いのようなことはする必要がなくて、単に眉間への集中をします。

そうすると、しばらくすると静寂の境地が訪れますが、瞑想を始めて日が浅い場合は静寂の境地にはなかなかなりません。それはそういうものですので、静寂の境地に達したとして話を進めます。

ちなみに、瞑想や黙想で「祈り」という方法がありますけど、静寂の境地に達する前の祈りは単なる顕在意識の思考でしかなくて、なかなか「祈り」という段階には達していないものです。まずは集中して静寂の境地になるのが基本で、その後であれば「祈り」というものも効いてきますけど、まずは静寂の境地になることが必要に思います。

静寂の境地に達したらそこで瞑想を終えてもいいですけど、更に瞑想を進めるとエネルギー的な変化が現れます。

最初は、イダとピンガラのどちらかが活性化します。イダとピンガラというのはヨーガで言われている体の中のエネルギールートの名前で、イダが体の左、ピンガラが右の方に下半身から上半身にかけて流れていて、イダが冷やす性質で月に象徴され、ピンガラが温める性質で太陽に象徴されています。

その、イダとピンガラのどちらかが活性化してきて、具体的に、体の左側あるいは右側に圧力や熱感などを感じることがあります。例えば、ほほのあたりに少しの圧力と膨らみを感じるとイダとピンガラが活性化されていることがよくわかります。

日によって、例えば最初に右のほほに膨らみを感じて、それは上下へと繋がっているエネルギーのルートの一部としてほほの上下およびその延長線上にもはっきりとした「線」のようなものを感じるわけですけど、右でそれを感じた後に、更に瞑想を続けていると左にも同様に感じてきたりします。

ヨーガで言われているように左右のバランスを取ることが基本になりますので、右だけ、あるいは左だけ、というのは好ましくなくて、バランスを取るまで瞑想を続けた方がいいように思います。

そうして左右のバランスが整うと、それはイダとピンガラの両方が活性化されたということですけど、その状態になると中央の背骨に沿って存在するスシュムナにエネルギーが通り始めます。

ヨーガではスシュムナを特に重要視しますけど、例えばクリヤヨーガで教えられている理論によればスシュムナはそれ単体で存在しているのではなく、イダとピンガラをバランスよく活性化させることでスシュムナが動くようになる、と伝えられていて、それは真実だと思います。

イダとピンガラのバランスを整えたまま瞑想を続けるとスシュムナにほのかなエネルギーの流れを感じ始めます。

私は今の所そのくらいですけど、今後、この変化を更に追っていきたいと思います。