ムーラダーラを意識するとエネルギーがアジナまですぐに上がります。
サハスララを意識するとエネルギーが喉元を通って下半身にまで広がります。
それぞれのエネルギーは陰陽を意味していて多少異なった性質を持っているように思います。
どちらのエネルギーにしても雑念は洗い流されて平穏な状態になります。それは言い換えれば、エネルギーが満ちることによって平穏になる、あるいは、エネルギーが満ちることによってポジティブになる、とも言うことができるように思います。ポジティブというと語弊があるかもしれませんが、ポジティブシンキングのような空元気ではなくて、エネルギーが満ちることで自然にポジティブになる、ということです。ですのでポジティブというより、ただ単にエネルギーが満ちて平穏になる、と言った方が語弊が少ないかもしれません。
サハスララの天のエネルギーの質は基本的には白ですが、白は白でも、漆黒が白く光っているかのような輝く白です。とは言いましても、色で示すのならばやはり白だと思います。
一方で、地のエネルギー、ムーラダーラから来るエネルギーは基本的には黒ですが、黒とは言っても白と言えなくもない、白と言えば白っぽく見える、それでもやはり黒です。灰色かと言われると灰色そのものではなく、基本的には黒なんですけど、白にも見えなくもありません。
・・・言葉で言っても意味不明だと思います。まあ、基本的にはサハスララは白でムーラダーラは黒だということでいいと思います。
太極図で陰陽の混ざりあったものがありますけど、よく見ると単純な陰陽ではなくて丸く点が入っているのですよね。太極図の解釈は色々あるのでしょうけど、サハスララから白いエネルギーが体の前面を伝わって下降し、ムーラダーラの黒いエネルギーが背筋を通って上昇する、というのであればこの図は理にかなっているように思います。そんな感じのイメージが瞑想中に見えました。右図では太極図に合わせて一応は丸い点を真ん中に2つ入れましたけど、実際に見たというか感じたものに真ん中の2つの丸い点はないです。
これらのエネルギーのバランスを取るのは重要で、ムーラダーラばかり意識してしまうと天のエネルギーが不足してしまうように思います。まだサハスララはそれほど開いていない感じですので天のエネルギーが優勢になってしまうという心配は今のところないのですが、そういうこともあるのかもしれません。きっとこれらはバランスが重要なのだと思います。
どちらのエネルギーで満たされたとしても体は充実してポジティブで平穏になりますが、天のエネルギーが足りない時は不安定になりやすいように思います。
最近は割とムーラダーラを意識してエネルギーをアジナまで上昇させるという瞑想をしてきたわけですけれども、それだけですと天のエネルギーが不足しがちになってしまう気がしますので、状態を見つつ天のエネルギーも取り入れるのがいいと思っています。
順番としては以下ですね。
1.体にエネルギーが通る状態になっているかを確認する。テストとして、ムーラダーラを少し意識してエネルギーがすぐにアジナまで通れば正常。通らないようであれば詰まっているので調整する。例えばアジナあるいは後頭部に意識をしてタマスがヴィシュッダに吸い込まれるまで待つ。段階的に平穏な意識になるところまで瞑想を続ける。もし何かが取り付いていてエネルギーを吸い取っているのならば引き剥がしてから平穏な意識にする。必ずしもこの段階で完全な静寂の意識になる必要はなく、だいたい平穏になれば十分です。
2.タマスが溜まっている時はサハスララを意識して天のエネルギーを降ろす。
3.ムーラダーラを意識してエネルギーをアジナまで通す。
2と3は同様にエネルギーが高まって雑念が減る、あるいは雑念に影響されにくくなる効果がありますけど、雑念という観点からすると3番のムーラダーラのエネルギーの方が効果があるような気が致します。ただし、ムーラダーラが天のエネルギーで浄化されていない状態でムーラダーラのエネルギーを上げてしまうと不快感を感じてしまうことがありますので、まずサハスララのエネルギーを下半身まで通して十分浄化することが必要のように思います。
その後、必要に応じてサハスララからエネルギーを降ろし、下半身を十分に浄化させます。ムーラダーラのエネルギーはいわゆるクンダリーニで、生命力としてはかなり強いものがあると思います。しかしながらそのままですと浄化が足りませんのでまずサハスララからの天のエネルギーで浄化が必要なのだと思います。